私がビアンになったきっかけについて話します。
当時、大学3年だった私はバトミントン部に入っていました。あまり強くな
いクラブだったので男女共同でいつも練習してました。私は4年の同じ部の
先輩(男)とつきあってました。彼(Sさん)とはつきあって2年程たって
いました。部も恋愛も結構充実した生活をその日までは送っていたのです。
そう、当時1年生だった夏美に教えてもらった、あの強烈なエクスタシ-を
知るまでは。
その年の新入部員は男4人女3人計7人でした。その中に夏美がいました。
第一印象は小柄でかわいい子が入ってきて男共がやたら浮かれてるなといっ
た印象しかありませんでした。経験者ではありましたが特別うまいという訳
でもなく、普通の後輩として見てました。ですが夏美のほうはやたらと私だ
けにつきまとってきました。
「かずよ先輩、一緒に買い物つきあってくださいよ。」「かずよ先輩一度私
の家に来てくださいよ。」と。正直デ-トもあるので、夏美につきあう気は
あまりありませんでした。
そんな6月も終わろうかという頃、夏美から恋愛の相談に乗ってほしいとい
われました。部の帰りによく行く居酒屋で話を聞くことになりました。
「先輩は付き合っている人いるんですか。」
ドキッとしました。Sさんと私が付き合っていることは1年生達にはまだ内
緒にするように部長に言われていたからです。
「私、知ってるんですよ。先輩がS先輩と付き合っていること。2年の先輩
から聞いちゃった。」
「私のことはどうでもいいの。今日は夏美の相談でしょ。」
そうすると、突然夏美がポロポロ泣き出したんです。私は必死に励ましなが
ら話を聞いてあげました。好きな人には恋人がいて、それでもがんばって振
り向いてもらおうとしても、その人はいつも相手にしてくれない。そんな内
容でした。ただ言葉の端々に何か違和感を感じていました。今思えば、私が
鈍感だっただけなんですがね。
夏美はウ-ロンばかりだったのでシラフでした。私の恋愛の話なんかもした
りして、かなり盛り上がったので店を出る頃には私はフラフラに酔っていま
した。自然と夏美に諭されるように夏美の家に泊まることになりました。夏
美の家族は旅行で留守にしているということでした。また続きかきます。