昨年(高3)の冬休み。
大晦日に彼氏と初詣に行き、めちゃくちゃケンカしてしまい、「もぅダメだなっ…やってられない…」1人で賑わう神社をあとにして、近くの自販機でコーヒーを買い、ガードレールに座り飲んでいたら、自然と涙がこぼれてきました。
その自販機でコーヒーを買う1人の女性。
後ろ姿でも、服のセンスの良さ、きれいな長い髪が、目につきます。
コーヒーを手に、振り返ったそのひとは 想像どうりの、思わず目を丸くするくらい、かわいい感じの顔でした。
涙が止まらないわたしの隣に少しほほ笑みながら座り、『どうしたの~?』
わたしを覗き込むように話し掛けてくれました。
だまって、涙を拭きながらコーヒーをすするわたしに
『彼氏とケンカでもしちゃった?』
「うっ…もぅ無理…ぐすっ…」
『そっか。寒いしさ、送ってあげるよ、車で。おいで…』
わたしは なんかわるいなっ…って遠慮はあったけど、相手が女性だから他になんの心配することなく、そのひとの車に乗りました。
車中でお互い簡単な自己紹介。そのひとは 遥さん24才、おミズをしているとのことでした。
『ね☆このまま初日の出、見に行かない?千葉にあまり知られてない、いいところあるんだっ』
わたしが頷くより少し早く車は 高速の入り口に。
どこまでも続く、高速を照らすオレンジ色の灯りが、次々に後ろに流れて行きます。
いくつかのトンネルを抜けると、暗くてぼんやりとだけど車窓に海が映しだされる。素敵なドライブと、チラ見してしまう遥さんのきれいな横顔に すっかり酔ってしまっていました。
(もちろんこの時わたしは同性愛者ではなかったし、そんな経験もありませんでした)
車を海に向かって斜めに停め、暗闇の中で波の音だけが聴こえます。
うっとりするシチュエーション、わたしは自然に遥さんの肩に頭を乗せていました。天気のせいかなかなか陽は昇ってきませんでしたが、遥さんに髪を撫でなれながら波の音を聴いているだけで、幸せな気持ちになれました。眠いような…少しけだるい感じで、ボッーとしていると、ゆっくり遥さんに引き寄せられ、吸い込まれるように、目を閉じました。
初めての女性とのキス…
しつこくない遥さんのとてもいい匂いのフレグランスの香りと、やわらかい唇の感触…わたしは遥さんの首に腕を廻し、自分から舌を絡めていました…。クラクラするくらい長くて素敵なキス。
放れては また重なり合うキスを繰り返していました。
帰りに遥さんのマンションで、そうなるのが自然なように、抱かれました。
男性経験は 二人ありましたが、やさしくて、あまーい愛撫に わたしは経験したことのない気持ちよさに 敏感に反応しました。
『麻美のここ見せてね…』ショーツを脱がされただけで、大きく身体をくねらせ、自ら脚を開き、腰を浮かせてしまいました。
遥さんの暖かい息が、わたしのそこにかかり、『いやらしい子ね、おまんここんなに濡らして…』遥さんの舌が少し敏感なところに触れただけで、「あッーあっん!」いってしまいました。どれくらいの時間愛されていたのか、何回いかされたのかわからないくらい、繰り返し抱かれ、わたしは 遥さんのものになりました。その春高校を卒業し、遥さんの部屋から短大へ通っています。
毎日のように抱かれ、遥さんなしではいられないわたしです。