ある町のマンションに今年の1月に引っ越してきました。
マンションって意外と隣近所と付き合いがなく、階が違うだけでまるっきり赤
の他人ってとこが、わずらわしくなくて気に入っていました。
でも、引っ越したばかりのときは家族と挨拶しに行きました。
そのとき、隣の真由美さんと娘の由紀ちゃんに出会いました。
真由美さんはバツいちみたいで仕事が忙しそうなキャリアタイプの人でした。
このときはこういう関係になるなんて思ってもいませんでしたが、この日を境
にあたしの家と真弓さんの家の家族ぐるみの付き合いが始まりました。
真由美さんは冷たそうな雰囲気の割には話すと面白く、お母さんともすぐに親
しくなってしまいました。
由紀ちゃんは中学3年で、高校受験を控えていて忙しいのか、最初はそっけな
かったです。
でも、あたしの転校先が由紀ちゃんの志望先と分かった途端、よく話すように
なりました。
あたしは一人っ子だったので、なんだか妹が出来たような感じで嬉しかった~
(^^)
親しくお付き合いしているうちにバレンタインデーがやってきました。
あたしは特に好きな男の子もいなかったので、義理チョコも買わずにいたんで
すが、夕ご飯のときに真由美さんから電話がかかって来て、真由美さんの家に
遊びに行ってくるねってお母さんに話して出かけました。
お母さんも特に気にすることもなく軽い気持ちで送りだしたみたいです。
真由美さんが1人であたしを待っていました。
由紀ちゃんは最後の追い込みで塾だそうです。
いつもはスーツ姿か、ジーンズやジャージみたいなラフな格好しか見ていなか
ったので、黒のナイトガウン姿の真由美さんには少し驚いてしまいました。
「今日は誰かにチョコレートあげたのかなっ?」
でも、話すといつもの真由美さんでした。
あたしは好きな人なんていないから義理チョコも買わなかったことを話すと、
真由美さんは、よしよしって感じでニコニコしていました。
「私も今日は義理チョコばっかだったよ。本当に渡したい人ってなかなか現れ
ないよね~」
って言って二人で笑っていました。
真由美さんの入れてくれたココア飲みながらつまらない男のムダ話に花が咲い
ていました。
ちょっと味が変なココアでしたが、しばらく経つと体が火照ってきて、特にあ
そこがムズムズするような感じを覚えてきました。
あとで真由美さんが話してくれて分かったことなのですが、このときあたしは
媚薬入りのココアを飲まされていました。
「えりちゃん、私、えりちゃんのこと好きだからチョコレートあげるね」
って、急に真由美さんに言われて、持ってきたチョコレートも小さな一口サイ
ズのハート型のチョコだったので、だた単に家族ぐるみのつきあいをしている
からだと思っていました。
あたしは一応「ありがとう」ってお礼を言うと、真由美さんが味見をしてねっ
て一枚包装から出して口に入れてきました。
そのとき真由美さんの体があたしの体にだいぶ密着して来ていましたが、さほ
ど着になりませんでした。
ビターな感じのほろ苦いけど、おいしいチョコでした。
「あ、おいし~い」って言うと
「次はもっと美味しい味よ」
って真由美さんが言うともう一枚のチョコを口に含んであたしの口に近づいて
きました。
あたしはいつの間にか真由美さんのキスを受けただけではなく、口移しでチョ
コを食べさせてもらっていました。
でも、意外と嫌じゃなくて、真由美さんがもう一度キスしてきたときもすんな
りと受け入れてしまいました。
初めての女性とのキスで、心臓はドキドキが収まらないだけじゃなく、あそこ
がズキンズキンと疼き、あたしの体を這う真由美さんの指が心地よく、目を閉
じて感じていると、もう、あたしの体は裸にされていました。
真由美さんも裸で、あたしの足に足を絡みながら、首筋、うなじ、胸と舌先で
なぞって行くたびに、あたしはあられもない声を上げている自分を気づかされ
ました。
そして女同士で裸で交わると言う背徳感から、余計に今までに感じたこともな
い快楽にあたしは酔ってしまっていました。
そうでなければ真由美さんの言いなりにはなってなかったと思うからです。
疼いて絨毯の上で横になっているあたしを尻目に、カーテンが開けられると真
由美さんに誘われるままにベランダに出ました。
ここは5階のため人目には触れない安心感がいっそうあたしを大胆にさせて冬
の寒い空気の中でキスをしました。
興奮しているためか寒さはそんなに感じず、真由美さんはキスの後、あたしを
あたしの家のベランダの間仕切りに背をもたれさせて、片足をベランダの手す
りの下の方にかけさせると、下から覗き込むようにして内腿に舌を這わせて来
ました。
あたしは大きな声を上げると両親に気づかれるかも知れないので声を殺して快
感に耐えていましたが、それも束の間、舌先がクリに触れた時には耐え切れな
く声が漏れ、あそこに舌が這ってきたときには、もう、両親にばれることなど
忘れていました。
舌が執拗に割れ目をなぞり、真由美さんの長い舌が割れ目を割って中に入って
きたとき、腰が砕けて喘ぎ声を上げながら真由美さんに覆いかぶさっていきま
した。
あたしはベランダで真由美さんが舌で掬い取ったあたしの愛液を口の中に垂ら
されました。
愛液があたしの舌に絡みついたとき、得も言えぬ快感があたしの体に走りまし
た。
あたしは真由美さんが愛おしく思えて、真由美さんに愛液を飲ませて感じさせ
てあげたいという気持ちが自然に湧き上がったことに驚いて戸惑ってしまいま
した。
体が冷えたので、お風呂に入ったときも真由美さんの愛撫は手を休めませんで
した。
体に泡を塗りながら後ろからキスして来たり、湯船の中でキスをしながらお互
いの体の隅から隅まで愛撫したり、最後には69の形でお互いの愛液を味わい
ました。
帰りに送って貰った時「えりちゃん、よかったらあたしの恋人になってね」
って真由美さんに言われたとき嬉しさと戸惑いがありました。
家に帰ったら0時少し前になっていました。
お母さんが遅かったのねと真由美さんに迷惑をかけたんじゃと少し怪訝気でし
たが、眠くなって少し寝ちゃったと嘘をついて誤魔化しました。
自分の部屋に戻っても頭に浮かぶのは真由美さんとの濃厚なレズ初体験のこと
ばかりで、今まで不潔で変態がすることばかりだと決め付けていたため、考え
たこともなかったレズのことで頭がいっぱいでした。
意外な真実と今までの価値観に悩みながら、その週は過ごしていましたが、日
曜日の朝食を済ませると、あたしの足は無言のまま真由美さんの家に向かって
いました。
真由美さんが迎えに出た途端、抱きついてしまいました。
由紀ちゃんは友達の家で勉強会で居ないとのことでしたが、今のあたしにはど
うでもいいことでした。
玄関でキスをして、お互いの服を脱がせ合いながら、連れて来られたのはベッ
ドルームでした。
あたしの思いは毎日このベッドで真由美さんと愛し合いたい気持ちしかありま
せんでした。
あたしはあたしの喘ぎ声が家に聞こえてもかまわないくらいに遠慮せずに喜び
に身を任せて、真由美さんの全てを求めました。
このときはまだ知らないことも多く別の驚きもありましたが、あたしは今まで
の価値観を捨ててレズを選んだことに幸せを感じています。