玄関の手前を左に曲がると右に見習いの若衆達の待機室、左には、280畳のトレーニングルームが有り突き当たりには見習いの若衆達の個室8畳和室が20部屋と浴室、洗濯場が有りました。以上で一通りの豪邸案内を受け終り仁さんと奥様が待つ部屋へ行きました。「失礼します、仁です。姐さん理恵さんをお連れしました」「はぁ~い、入って~」「へい。失礼しま。さ、理恵さんどうぞ」と仁さんに促されて中へ入りました。入ると奥様は机に向かい仕事をされている様子でした。「仁さん、ウチの今日は誠やらと新地へ飲みに行くらしいし、帰り夜中になる言うてたし仁さん若いモン飲みに連れて行ったってくれはるかぁ?」「へい。おおきに。ほな、そうさしてもらいま」「ウチも理恵ちゃんと他の女の子ら連れて客でウチの店遊びに行くつもりやさかい多分、帰りはアノ人と一緒に帰って来ると思うしな~3時回るやろ。そやし仁さんら日付けが替らん位に戻って来れたらエエし。早めに出てゆっくり遊ばしてあげてな」「へい、姐さんいつも気ィ付こてもうてすんまへん」「あぁ理恵ちゃんそこのソファーにでも座りや」私はそう言われて腰掛けました。「理恵ちゃんアンタ、お昼寿司でエエなぁ?ウチがいつも頼む美味しいいフ和室が4部屋有り、ここは客間です。その先にまた四つ角が有りました。真っ直ぐ進むと左が48畳洋間で旦那様の付き人達の待機室コワモテの人達8人が一斉に立ち上がり、私に突き刺さる様な視線を浴びせてきた。「このお嬢、今日から2階に住むさかいに。姐さんの新しい事業やって貰うさかい皆頼むで。名前はえ~っと?何さんでしたかいなぁ?」「〇〇理恵です。今日からお世話になります。宜しくお願いします」「あぁ~理恵さんなっ。まぁ~そういう事っちゃしほなよろしゅうに」と仁さんから私を紹介して貰うと皆さんは直ぐに穏やかな表情に変わりました(ホッ)その先には扉が有り、ガラス張りの通路を進むと離れが有りました。ここは旦那様達の麻雀ルームだという事でした。離れから戻り左には48畳和洋間の旦那様の書斎です。四つ角を右に進むと左が72畳和洋間で旦那様・奥様の部屋だそうです。右には吹き抜けの屋内テラスになっていて中庭が見えます。先に進むと最後の四つ角になり、左に曲がると洗濯場があり、突き当たりの扉を開けると納屋になっています。四つ角を真っ直ぐ進むと勝手口、右に曲がると左がダイニングキッチンになっていました。ホントに何て広いんだ!