部屋に入るとセミダブルのベッドが窮屈そうに入れられた小さな部屋でくつろげるスペースもベッドの上しかなさそうでしたので二人共疲れていた事もあり、すぐにベッドで横になってコンビニで買ってきていた缶ビールを飲みながらテレビを見ていましたが、私はいつの間にか眠ってしまったらしく妙な体の感触で目が覚めたら後輩の頬が鼻先に当たっていて腰には腕が回されていました。体を密着されて抱きつかれたような状態に驚いて体を離そうとしたら後輩の腕に力強く押さえつけられて動きを制止されました。私の心臓はドキドキで鼓動が相手に聴こえているんじゃないかとさえ思った位です。後輩がしばらくこのままでいて欲しい、と言うので私は黙って動かずにそのままの姿勢で居ました。いつも彼女を想い続けた私なのに、いざこういう状況になると何も出来ず何も言えない自分が情けないのと、ただ驚きで頭は真っ白でしたが、普段冷静沈着な彼女が先輩である私に甘えたりした事も皆無だったので何かあったのかと気になり一体どうしたの?と声をかけました。後輩は黙って私を抱く腕に力をこめているだけでした。私もしばらく黙っていましたが後輩に何か応えたくて彼女の背中に手を回しました。背中に手の平を当てていると彼女の脈打つ鼓動を感じて、何となく彼女も私と同じ気持ちなんだ、と実感して勇気を出して私から彼女にキスしました。想像していた以上に柔らかい唇でした。何度となく唇を噛んだり吸ってみたり、長い間時間をかけてキスを繰り返しました。