きなり涙目で質問してきました。
一瞬、その場の空気が固まりました。
マナミは今の彼氏にかなり満足させてもらっていました。でも、今そのことを言ったら、[うん]と言ってしまったら、サナエは絶対に大泣きしてしまう…。
マナミが答えられずにいると、「ごめん」と言いながらサナエが涙をポタポタとこぼしました。それを見ていたカナも、もらい泣きしていました。
マナミは[何か言わないと…]の一心でした。でも、何を言ったらいいのかわかりませんでした。[何を言っても嘘になっちゃう…]と思ったマナミは、サナエを抱きしめました。そのときのマナミには、サナエがとても愛おしく見えていました。マナミが半分泣きながら、「あたしでもいい…?」とサナエに声を震わせながら言いました。「えっ…?」とサナエが聞き返そうとしたのを無視して、マナミはサナエと唇を重ねました。サナエはいきなりのことにビックリしながらも、マナミを受け入れ、舌を絡めあいました。幸い、周りにはカナ以外誰もいませんでした。
マナミは自分が何をやっているのかわからなくなっていました。ただただサナエがかわいそうに思え、その衝動で体が勝手に動いている感じでした。
マナミはねっ