兄やんが死にました。
義母も親父も落ち込んで、今までよっかずっと老け込んだみたい。
俺は兄やんの事尊敬してるし、何を隠そう初めて会った時からずっと好きだった。
義母の連れ子だった兄やんは俺とは八こも離れてて、まだ小っちゃかった俺の頭を、いっつもでかい手で撫でてくれた。
怖がりだった俺をベッドに招いてくれて、よく一緒に寝たりもした。さすがに中学にあがってからはなくなったけど…淋しい反面、ほっとしてた。その頃から、変な気持ちになる事があったから。
一度、兄やんが彼女を家に連れてきて、セックスしてるところを見てしまった。俺は全然、そういう知識がなかったけど、それがどんな行為なのかははっきり解ったし、すげえ勃起した。
部屋でちょっと先っぽに触ってみたら、電気が走ったみたいになって白い液がでて虚しい気持ちになった。そして、自分が兄やんにあの彼女みたいな事をされたがってるって事に気付いた。
別にショックはなかった。それでも自分がゲイだとは思わなかったし、クラスに好きな女の子もいたから(今思えば周りにはやされて、好きだと思い込んでただけだったんだろう)兄やんが特別なんだと考えた。周りの野郎はノンケばっかだったから、男同士での体験をした事もなかったし。結局俺は兄やんにその気持ちを話す事はなかった。
けど、兄やんが死んですげえ後悔した。なんで俺は、ちゃんと自分の気持ちを打ち明けなかったんだろう。たとえ拒絶されたとしても、今ほどの後悔はなかったと思う。
兄やんは、彼女とツーリング中に、コーナーを曲がりきれなくてそのままガードレールに突っ込んだ。最初、俺は兄やんと一緒に死んでいった彼女を恨んで、呪って、だけど羨ましいと思った。だけど今は違う。彼女は俺にも優しい人だったし、大好きな兄やんの為にも前向きに生きようと考えてる。
これからまた好きな男ができるのか、それとも今の彼女と平穏に生きてくのか解らないけど、きっと兄やんほどの存在はあらわれないんだろうなと思うと、胸に穴が空いたみたいだ。なんだか空虚な感じがする。
…体験談でもない辛気臭い話を延々書いてしまい、すみませんでした。だけど何となく、誰かに聞いてもらいたいような、いたたまれない気持ちなんです。
このページ、いつもロムってました。きっとこんな事件がなかったら書き込みもしなかったと思う。これからまた、ロムに撤します。
ここに来る人たちは色々と辛い思いをしたり、恋愛に障壁のある人が多いと思いますが、お互い頑張りましょう。