Kさんの後ろを着いて行くと薄汚い二階建てのプレハブ小屋があった。その小屋はまるで旧い日本の飯場のようであった。もうとっぷり日が落ちていると言うのに明かりのついている部屋はない。
Kさんは振り返ると無言のまま僕に入れとばかりに頭を振った。
6畳ほどの畳張りの部屋だった。思ったよりこぎれいにしているが隅に大型犬用の金属のケージが無造作に置かれている以外には何もない。
薄暗い蛍光灯の明かりの下で僕とKさんは二人きりでしばらくの間無言でいたのだがいきなり「俺の女に慣れ」とボソッと言った。
続けて「俺の女になる気があるならお前の住み家はそこにある犬用の檻だ」と言ったのだ。
僕は一瞬ギックッとしたがすぐに冷静になりコックリッと頷いていた。
それから僕の姓奴隷としての生活が始まったのだ。ぼくはKさんの姓処理のためだけの存在として大型犬用のケージで飼われることに承諾したのだ。
Kさんは両刀使いだった。
男でも女でも溜まっている精液を吐き出す相手があればそれでよかった。
体も逞しいが性欲はそれ以上に凄かったのだ。
最低でも一日に一回は射精するし、する気になれば連続で数回は射精できる。時間をおけば一日に何回でも射精できるほどだった。
逆に射精を我慢すると欲求不満になり人格が荒っぽくなるようだった(このことはしばらくKさんの姓処理奴隷として飼われて分かったことだ)。
一週間前に今までの姓処理相手と別れたKさんにとって僕は渡りに船だったのだ。
僕はKさんの姓処理便所(姓処理奴隷)になることを承諾したその瞬間から僕は普通の人間の生活を捨てすべての自由を奪われた奴隷になったのだ。
しかし人格のない姓処理だけのオナホールのような存在として檻に飼われることに僕の心は踊っていた。
僕のマゾの血が完全に覚醒したのだろう。
僕は素っ裸にされて大型犬用のケージに入れられた。
大型犬用とはいっても大人の男が入るには小さく狭い。
僕は立っていることができないので檻の中で座っていた(胡坐でもなく正座でもない俗に言うところの女座りだ)。
寝るにしても身体を丸く折りたたまなければならなかった。
床には布団らしきものが敷かれていたが前任者の体液らしきものが所々染みついていて何とも言えない異臭が漂っている。
しばらくして僕が檻の中で横になるとKさんは分厚い毛布を投げ入れてくれた。
僕は犬用の檻の中で毛布を被り寝たのだった。
特に手足を拘束されている訳ではなかったが檻の中に入れられているだけで被虐感が僕を押し包みマゾ心を激しく刺激した。
股間の一物が固くなっているのが分かった。多分鈴口から透明な先走り汁がフツフツと溢れているだろうと思った。
僕が30歳過ぎまで悶々と憧れていた世界に自分が居ることが何か信じられない思いだった。
ケージの外でKさんが僕を見つめていた。そしていつの間にか僕は寝てしまった。
この続きはまた次回と言うことで。