大学1年の夏休みを利用して興味のあった住込奴隷にしてくれる方はいないかとサイトで募集しました。
返信はあるものの冷やかし程度の方が多いなか1人詳細まで確認できる方が現れました。
プロフは40代後半で太り体型、東京の23区外に場所ありとのこと。
メールなどで普通のやりとりをしていても高圧的だったり急にナヨナヨしたり何度も同じ質問されたり若干不安ではありましたが、僕が夏休みの期間のみを希望していたり、バイトなど仕事をしなくていい条件の方をさがしていたので条件面で受け入れてもらえる方がほとんどおらずほぼ一択でした。
僕は関西に住んでいたので東京まで行って冷やかしですっぽかされたら嫌だなーと思いながらも行かないことには何もはじまらないので行ってみることにしました。
新幹線と電車を乗り継ぎ昼間には待ち合わせの駅前ロータリーに着き連絡を入れると向こうから手を上げて近付いてくる人が見えます。
僕はその時に初めて相手の風貌を見て驚愕しました。
眼鏡、無精髭に肩まであるような長髪を後ろで結んだヘアースタイルでヨレヨレのTシャツ、下はプーマのジャージにサンダル姿。
メールでやり取りしている時に職業を聞いたら
「物を売ってる」
とだけ知らされていたので営業マンか接客業の方かなと勝手に想像していましたがここまで想像と違うかというぐらい外れていました。
僕はオタク系とか俗に言うキモい系はむしろタイプなので嫌ではないんですが、あまりのギャップに固まってしまいました。
「おう!ちゃんと来たか奴隷君!」
と駅前では到底使わない言葉を放ちながら固まる僕の肩に腕を回します。
その周りを気にしないデリカシーに
「ヤバいかも」
と怖くなってきましたが彼に促されるまま車に乗り込みました。
彼の家は雨戸や窓枠が木製のような古びた2階建の一軒家でしたが雑草が生い茂るような感じもなく古いけど手入れはしているようで、そういう常識はある人なんだと少し安心すると同時にこれから1ヶ月ほどをここで飼われて過ごすんだという興奮と不安が混在した気持ちになりました。
続きます。