おじさんは一旦、僕の身体から離れました。
裸のままで隣に寝そべって、僕に次々とエロ本をすすめてきます。
「キミはどんなのが好きなんだい? ああ、ほら、これなんかどう?」
そういって差し出されたエロ本のページに載っていたのは、すばらしくスタイルのいい女性がバックから激しく突かれている写真でした。
「ああ……うぁあ……」
気持ちよすぎて、イキそうすぎて、じんじんと疼く股間を意識しながら──僕はおじさんが差し出してきたその写真に見入ります。
もう無理だっていうのに、これ以上興奮できないというのに──その写真は、また僕の頭をガツンと打ちつけるほどのエロさでした。
「ああ…ぁあ……」
「こういうの好きかい?」
「んはぁ…ぅん、好きぃ……」
「興奮する?」
「ぁあぁ…する……興奮、するぅ……」
その後も、おじさんは僕の火照った身体をやさしく撫で回すだけで、ペニスには触ってくれません。
何冊も何冊も、まだ見ていなかったエロ本の、まだ見ていなかったエロい女性の裸を見せられていきました。
気が狂いそうでした。
だけど、「ペニスを触って」などとは、やはり恥ずかしくて言えません。
おじさんはそれも全て理解した上で、さらに僕の前にエロ本を並べていくのです。
完全に、「焦らし責め」をされていました。
「うぁああぁあぁ……んうぅぅ……」
そのまま何十分も、おじさんと汗ばんだ身体を密着させて、二人してエロ本を鑑賞し続けました。
「どの写真が興奮する?」と聞かれれば、素直に一番いいと思ったものを指差します。
「おちんちんやばい? イキたい?」と聞かれれば、恥ずかしがりつつも、「イキたい」と答えます。
そうしているうちに、やがておじさんの片手が僕のお尻をさすり始めました。またしても、アナルに指をねじ込まれます。今度はいつの間にか持ってきていたローションを、アナルに付けてからネチョネチョと音を出しています。
「んんん……」
アナルをぬぷぬぷといじられながら、「ここ、気持ちいい?」と聞かれてしまいました。
普段なら絶対に気持ちよくなんてないはずのそこが、今だけは甘くトロけそうな快感を全身に伝えてくるのです。
だから僕は、自然と口にしていました。
「……気持ち、いい……、すごいぃ…あうぁぁあ……」
指使いは、徐々に激しくなっていきます。しばらくすれば、じゅぶじゅぶと自分の肛門から音が立っているのが分かりました。おじさんが、大量の唾液をお尻の穴に垂らし込んできたのです。
「あうあぁぁ……」
最初は一本でした。それが二本になり、そして今では三本になっていました。おじさんの指が三本、まとめて僕のアナルを揉みほぐしているのです。
目の前に、女の人がバックから挿入されている写真をいくつもいくつも並べられました。
そして聞かれます。
「どうだい? キミもこんな風に犯されてみたくはないかい? ほら、犬のように下品によだれを垂らして……男のモノで後ろからガンガンに突かれてみたくはないかい?」
すでに三本の指が、入口から奥まで、出たり入ったりを繰り返しています。にちゃにちゃと音を立てて。
そんな状態で、そんなことを言われてしまっては──。
「んんんっ!」
性欲の塊となった男子中学生に、抗えるわけがありませんでした。
「ああっ、もうっ、してっ……、無茶苦茶にっ……してください……」
指を入れられたままのお尻を振り乱して、僕はおねだりをしてしまいました。
おじさんは「イカせて欲しいかい?」と聞いてきます。
そうして僕はついに、「イカせてくださぃ……」と答えてしまっていたのです。
僕の返事に満足したおじさんは、すぐさま感度の上がった若い裸体にむしゃぶりつき始めました。全身できつく抱き締め、手で身体中を撫で回し、舌で全身を舐め回してくるのです。
……ですが、決してイカせないように、ペニスを舐めても激しくは舐めなくて太ももの柔らかい所や毛の生えてない睾丸から、足や背中を舐めまわします。
「あんぁ……はぁぁっ……!」
全身が性感帯に変えられてしまっていました。僕はただただ、おじさんの腕の中で火照った肉体を震わせ、気持ちのよさに喘ぎ声を上げるしかありませんでした。
挿入は、バックからでした。
布団の上で、腰だけを持ち上げられた格好。
おじさんは、ヤバイぐらい興奮に息を荒げて、僕の背後に膝をついてペニスをしごいていました。
今思えば、当時の自分はものすごいエロさだったと思います。
そこそこ運動神経もよくて卓球部でしたから、筋肉が適度について腹筋も割れて無駄な肉はついていませんでしたし、日焼けも他の運動部に比べたら少なく、大人しい方だったので外で遊びもしなかったので、肌は白く柔らかかったものですから。
さらにそれが、しっとりと汗ばんで照明の下で光っているのです。興奮に震える手足。だらしなさすぎる表情。濡れてヒクつく肛門は、少女のようにキレイなピンク色で──。
後ろからは、勃起したおちんちんも、まだ毛も生え揃っていないペニスや発達しきってない睾丸までも、全部丸見えだったはずです。
あの時、背後で獣のように鼻を鳴らしていたおじさんの気持ちも、今なら少しは想像がつきます。
中学生だった僕は、見事におじさんの狙いどおり──一人で、自分からのこのこと食われにやってきてしまったのです。
鴨が葱を背負って来ると言うのは、まさにこのことです。
友達の誰かが、一人でおじさんの家にやってきた──という話は聞いていませんでしたし、もしかしたら僕が初めて罠にかかった馬鹿だったのかもしれません。しかも泊まりで、だなんて……。
おじさんは、完全に朝まで僕の身体を楽しむ勢いでした。
すでに一発発射しているというのに、若い肉体をみて興奮しているのか、もうすでに充分に回復して最大限に勃起している男根。おじさんはそれを、ローションで適度に濡らして充分にほぐされた僕のアナルへと押し当ててきたのです。
ねちょ、にちゃ、ぬちゃ……。
最初は、亀頭の先でズルズルと穴の周りをマッサージされました。そして次に、少しずつ馴染ませるように、ゆっくりゆっくりとペニスを押し込まれます。
ぬるぬるの肛門は、音を立てながら押し広げられてしまいました。おじさんの硬い亀頭によって、一ミリずつ侵食されていく僕の柔穴。
「あぁあぁ……」
布団に額を押し付けて、尻だけを高く掲げた格好で、全身に脂汗をかいて悶絶しました。
少しの痛みは確かにありましたが、それよりも凄かったのが熱さです。おじさんの興奮して体温が上がっているのでしょうか、血管の沢山ある熱い肉棒を敏感な肛門に生で埋め込まれているのですから当たり前なのですが──僕はその生々しい感触に、いてもたってもいられないほどの気分にさせられてしまっていたのです。
思わず腰が動き始めます。おじさんは僕の腰をしっかりと掴んで、それを押さえつけました。
仕方なく、僕は布団を噛みしめて涎を垂らします。両手でしっかりとシーツを握り締めて、「んふう、んふう」と声を上げます。
そうこうしているうちに、おじさんの下品すぎる大人ペニスは僕の中を満たしていきました。
「……んはああぁあぁ……」
「痛くないかい?」
「ん……うんんっ……平気……んっ」
「若くて弾力があるからね……すぐに慣れるよ。動かしていいかい?」
「……ん……は、はい……あうぁっ……」
「痛かったら言うんだよ? いつでも止めてあげるからね」
おじさんは僕の腰を両手で掴んだまま、ゆっくりとペニスを抜き差しし始めます。
にゅぷ、ぬぷ──にちゃ……。
いやらしい音を立てながら、長大なペニスが出たり入ったりを繰り返します。痛みを感じない程度のスピードで。
「……ああっ! ……あんっ!」
ナメクジが這うような抽送でした。しかしそれでも、ペニスなんてくわえ込んだことのない僕のアナルは悲鳴を上げます。
「あうっ! ああ! ──あああっ!」
けれどそれも、最初だけ。
喘ぎ続けて頭が真っ白になればなるほど、痛みや衝撃は薄らいでいったのです。
かわりに訪れるのは、想像したこともないほどの感覚。背筋がゾッとして、全身が震え上がってしまうほどの快楽。
「あうぁあぁぁぅぁ……」
全身に脂汗を浮べて、僕は布団の上で裸体を震わせました。
おじさんは、そんな僕の身体に覆いかぶさってきます。ペニスをねじこんだままで、バックから肌をすり合わせるように。
四つんばいでペニスをハメられ、上半身全部を後ろから締め上げられました。汗ばんだおじさんの肌が、背中一面に密着しています。
そしてそのままで、ぬちょぬちょとアナルを犯されていくのです。
「んぁぁあぁぁ……」
ひとたまりもありませんでした。
相手の欲望のはけ口となり、一番恥ずかしい穴を生の性器で貫かれているのですから。
男に抱かれて相手のことを好きになってしまう女の人の気持ちが、何となく理解できてしまっていました。
まさに“食われている”という感覚。自分より強くたくましいオスに、存在ごと支配されてしまっているという感覚。
「あぅ、あはっ、んふうぅ……」
心も身体も、魂までもが──おじさんに奪われ、おじさんのモノになってしまっている気分。
いや、気分──なんてものじゃなかったのだと思います。あの時の自分は、確かにおじさんのモノになってしまっていたのです。全身、頭の先から足の指先まで。心の表面も奥も。おじさんが好き放題してもいい、ダッチワイフや何かと変わらない状態だったのですから。
ここまで来ると、もうおじさんの世界です。おじさんは自分専用の性奴隷でも犯すかのように、遠慮のかけらもないほどに性欲をぶつけてきたのです。
涎をだらだらに垂らしながら、僕のうなじや耳を舐め回してきます。乳首をつねりながら、ガチガチのペニスで獣のように奥の奥を突いてきます。
身体中を撫で回され、おちんちんをしごき上げられ、歯型がつくほど強く肩を噛まれてしまいます。
「……あおおっ! ……んほおおっ! おほおおおっ……!」
最初は緩やかだった抜き差しも、徐々にそのスピードを上げていました。
そしていつしか僕の耳には、おじさんが腰を激しく打ちつける「パンパンパンパン!」という淫らな音が聞こえるまでになっていたのです。
滑りがよくなっているといえども、それは衝撃的な感覚でした。
恥ずかしい穴が、女性器のように肉の棒で押し広げられているのです。ニチニチと柔らかい僕のアナルは、初めてだというのにおじさんのイチモツをねっとりとくわえ込んでいました。
興奮しすぎているせいで、痛みよりは奇妙な感覚ばかりが先に立っていたのを覚えています。
我慢をしてトイレに駆け込んだ時に一気に大をしていて、スッキリした気持ち良さの感じが小刻みに時間が行きつ戻りつすればこんな感じかもしれない。
そんな考えが頭をよぎりました。
けれどそんな雑念も、おじさんに上半身をきつく締め上げられ、耳元に息を吐きかけられながら猛ピストンされると、キレイさっぱり吹き飛んでしまいます。
残るのは、ただ真っ白な世界。恐ろしく気持ちがよく、気が遠くなるほど淫らな世界。
後で分かったことなのですが、このとき僕は知らず知らずのうちに射精し続けていたそうです。おじさんのペニスが前立腺に当たり、びゅるびゅるとお漏らしをするように精を吐かされ続けていたのです。強制的に。
気持ちよくて当たり前でした。ずっとイキッぱなしだったわけですから。そりゃ頭も真っ白になって当然というもの。
とにかく気持ちいい気持ちいい気持ちいい。
それしか考えられませんでした。
おじさんはそんな僕の身体に覆いかぶさり、犬のように激しく腰を振り続けるのでした。
「あんっ、あぁっ……!」
汗ばんだ身体を、全身で楽しまれてしまいます。おじさんが僕の身体で興奮しているのは、ペニスの硬さで分かります。
本当に、女の人扱い。
肌の感触を確かめられながらの、激しいセックスでした。
僕は途中からほとんど意識を失うレベルで、頭も身体もトロトロに溶かされてしまっていたのです。
自分より体格の大きな、力強い男性。そのおじさんにぎっちりと抱き締められたままで深い挿入を食らうのです。何度も、何度も。
性欲にまみれたその腰使い。脈打つペニスの感触は、僕の内なる「女の部分」までをもノックし続けていました。
「……あんっ、あんっ……んはぁっ……!」
何百回、ぬぷぬぷとペニスを抜き差しされたでしょう。僕は大きく口を開け、「あがあが」と声を漏らしながら布団の上で汗だくの裸体を震わせました。
オナニーでなら、感度は自分でコントロールできます。けれど、自分より年上で、身体も大きく、性欲も強いおじさんとのセックスは──まったく事情が異なりました。
何もコントロールができないのです。身体のどこを触られるか、どこを舐められるか、ピストンはどれぐらいの深さで、どれぐらいの激しさか。すべてのコントロールは、すべておじさんの手に握られていたのです。もちろん、それによって湧き起こる僕の快感までもが、おじさんの制御下にあります。
「ああっ! あああっ!」
もうダメ、これ以上されると頭がおかしくなる──。そう思う次の瞬間に、今まで以上に激しいピストンがやってくるのです。
自分なら止めるところで、激しく責め立てられます。
またイってしまうから少し責めるのをやめて──。そう思っている間にも、気が狂うほど肉棒を突きこまれるのです。
プロレス技のような、上半身の締め上げ。
そして、ふいうちの耳噛み。
さらには四つんばいで犯されたまま、乳首をつねられ、ペニスをしごかれます。
そのすべてが、自分の意思ではないところからやってくるのです。
ひたすらに叩きつけられるというか──僕はもう、おじさんの性技に翻弄されるしかありませんでした。精液をだだ漏らしにして、よがり狂うだけです。布団の上に汁を撒き散らして、涎を垂らして喘ぎまくりです。
恥ずかしいどころの話ではありませんでした。日常生活ではけっして味わうことのできない、プライドの完全なる破壊。一人の男としての、人間としての矜持までもが、ボロボロに崩されていきます。おじさんのペニスで、一突きごとに突き崩されていくのです。逃げることもできない、全裸で強く密着されたままの状態で──。
「……ああっ、だっ、だめぇえっ……ンンンッ!」
そしてその姿さえをも、変態おじさんに鑑賞され、楽しまれてしまうのです。
「ああ、キミ……いいよ、最高だよ……。おじさんのチンポでメロメロになってるキミ……かわいいよ。すごいよ、おおっ、おおぅ……!」
おじさんの汗や涎や精液とかで、僕の身体からは最悪な匂いが立ち上っていました。完全に、マーキングされてしまっています。粘液臭を肌にすり込まれてしまうのです。濃厚なそれは、もうおじさん以外の人とはエッチができなくなるんじゃないかと錯覚してしまうほど、無垢な身体に染み込んでいきます。
心も身体も、おじさんのモノにさせられていく──。
おじさん色に染められていく──。
完全に支配されるのも、時間の問題──。
そう思うあいだにも、またズル剥けの亀頭でお尻の中をこすられていきます。前立腺を、強烈に突付かれていきます。
「あああっ……い、いくっ! また、イクッ! あふうううっ……!」
親以外の人間には見せたことのない裸体をガクガクと震わせて、僕は大きな絶頂を経験させられました。目を見開き、唇を震わせてよがります。びゅるびゅると飛び出す精液。
自分でコントロールするオナニーより、何倍も気持ちよかったです。
年上の薄汚い親父に好き放題犯されながらの強制射精。すでに気持ちの悪さはすべてが快楽へと変じていて、どうしようもない敗北感に涙さえ流しながらの絶頂です。
オナニーではもちろん、女性とのセックスでも味わうことのできない、独特な感覚だと思います。それが、性に目覚めてまだ間もない、セックスの耐性が全くついていない中学時代に全身にぶちまけられてしまったのです。
それも薄汚いおじさんの手で。
幼い少年にはどうすることもできませんでした。
「これでキミはおじさんのモノだね」「おいしい身体だぁ、これからも一人で泊まりに来るんだよ? おじさんがいっぱい可愛がってあげるからねぇ」「ほれ、ほれ、おじさんのおちんちん最高だろう?」「いっそ付き合おうか。キミもおじさんのこと好きだろう?」
そんなことを言われながらの生セックス。バックからズンズンズンズン。身体中に響くペニスの感覚に、僕はおじさんの虜へと変えられていきました。
抵抗はできませんでした。僕は無意識のうちに呼応して、「気持ちいい」「おじさんのモノですっ」「これからも一人で来ますっ」「付き合いますっ」などと口走ってしまっていたのです。
そうして最後は、おじさんに頭を掴まれて、バックで激しくハメ狂いながらのキスをされてしまいました。
「んぶううぅっ……!」
強引に首を後ろに向けさせられ、舌を吸われながらのピストン。
「んんん! んんん! んんん!」
泣きながらイキ続けている僕の舌を、おじさんは飽きることなく吸い込み続けていました。
そして、ラストスパートに入る二人分の下半身。
おじさんの腰が、ふいにガクガクと痙攣し始めました。
「ああぁっ……あんっ! んあああっ!」
それにともなって、シンクロするように僕の下半身もガクつきます。太ももの内側が痙攣し、足の指先までもが快感にトロけて蠢きます。
おじさんは気持ちよさそうに呻き声を上げて、僕の身体を抱き締め、そして上体を引き起こしました。
ペニスを突き込まれたまま、膝立ちになって立ちバックのような格好になります。
そして、おじさんは最後の一発を僕の奥深くに突き刺してきました。
そのまま、奥へ奥へ奥へ。ピストンをやめて、ヒクつくペニスを最深部に押し付けてきます。
ぴったりと密着する、おじさんのペニスと僕のアナル。
ピストンもされていないのに、溢れ出す快感。
おじさんがイク寸前なのが、全身の肉で理解できてしまいました。
「あああっ! ああああっ! あはあああっ……!」
僕のおちんちんの先からは、すでに何発分もの精液が溢れ出しています。
そしてついに、おじさんまでもが背後で咆哮し始めました。
お互いの身体表面に、一気に汗が噴き出す感触。
ふいに訪れた予感はすぐに、紛れもない現実へと変わりました。
僕は膝立ちで後ろからおじさんに裸体を締め上げられたまま、
「おおおう! 出る……出るぞおぉぉおぉ! ぬおおおぉぉおぉ!」
「んふううううううう! んんんんんんんんんんんん!」
ドクドクと中出しを食らったのです。
「あああはぁ……あふぁ……ああああぁっ……! ああああああああああああ!」
びゅるるるる! びゅるるるる!
他人の「動く細胞」が、何兆匹も身体の内側に注ぎ込まれていきます。熱く、臭く、粘っこく、濃い、おじさんの精子。それらが、拘束されて逃げることも叶わない僕の身体に染み込んでいくのです。
完全に「取り返しのつかないこと」でした。
男に中出しされただなんて──完全に「終わり」です。
けれども、その「終わった感」「終わらされた感」こそが──イキ続ける僕に、最後の、そして最大の快感をもたらしてくれたのでした。
「……んんんんんんんんんんんんんん!」
涙を流し、涎を垂らし、精液をびゅくびゅくと迸らせながら──僕は電気ショックを食らったような、あられもない痙攣にその身を躍らせました。
おじさんも、「おうおうおうおう」と叫びながら激しく震えています。それでも、おじさんは僕の身体を離しません。繋がった股間に、一ミリの隙間も生じさせません。
二人でぴったりと一つになりながらの、すさまじい同時絶頂。
「……おおおおおおおおおおおおお!」
「……あああああああああああああ!」
中年男性の野太い呻き声と、まだ声がわりもしていない男子中学生の喘ぎ。それらは一つになって、エロ本まみれの淫らな部屋を満たしていきました。
大量に射精しているはずなのに、太ももにはザーメンの感触がありません。そこには滑った汗の感触だけ。──つまり、精液はすべてが漏れることなく、僕の中に打ち込まれていたということです。
ええ、ご想像の通りです。この瞬間、僕は完全に堕とされました。
涙を流し、涎を垂らし、白目を剥いて──エロ本まみれの布団の上で、射精し、射精され、薬でもキメたかのように官能に打ち震えるだけです。
身体はもちろん、心も、魂も、何もかも──。全部おじさんにモノにされてしまっていました。
どんな言い訳も許されないほど、完膚なきまでにおじさんの「女」に変えられてしまっていたのです。
人生が変わった瞬間でした。自分の存在意義が変わった瞬間でした。
その日から、僕はおじさんの性欲を満たすためだけの「性奴隷」になってしまったというわけです。
大学生になって身長も伸び、そこそこ見栄えのいい男になって女の子に告白をされるようになっていた。
中学、高校と、数年もの間、僕はおじさんのザーメンタンク役をさせられていました。興奮と快感をコントロールされて、おじさんの手の上で弄ばれ続けてきたのです。
妊娠の心配もない男同士。おじさんは毎回毎回、一切の躊躇もなく、すべての精を僕の身体の中心に注ぎ込んできていたので──僕の肉体は、完全におじさんに中からも外からも、ダメにさせられていました。
ただ、おじさんは僕が高校2年になった夏に、捕まってしまいました。男子小学生を無理矢理に犯してそれを親に通報されたそうです。
僕だけで満足していればよかったのに、二匹目のどじょうを狙ったのでしょうか?
……それとも成長して僕に魅力を感じなくなってきていたのかも知れません。身長が低く可愛かった僕の身長は178センチにもなり、少年から筋肉質な青年の男になっていた。
捕まった事を知った時は驚きました。
まずはおじさんはどうなるのだろうとか、犯されていた自分にも罪があるのだろうかとか思ったり、これからどうすればいいのだろうとか思った後、最後に裏切られたという気持ちが湧いてきました。
それからは普通の高校生として、女の子と付き合ったりしました。
おじさんがいる時は彼女を作ることどころか、オナニーまでをも禁止させられていました。
高校生になるとそれほどは言われませんでしたが、律儀に守っていた僕はおじさんに精を絞り出してもらわないとスッキリしなかったから、おじさんにかなり依存していました。
ただし、彼女とは出来なかった。起たなかったのです。
中学生の時にあれほど見たかったマンコは、直接見ると気持ち悪いものでまるで肉が裂けているように見えました。
それからは彼女を作らず、大学に入りました。サークルに入った僕は女の子に誘われるけど、断っていました。
ただ、オナニーをしても物足りなくいつもムラムラしていた。
おじさんとしていた頃は新婚の夫婦でも毎回これほど濃密に愛し合わないぞと思えるほどに、獣のごとく壮絶に絡み合っていたのです。
それが無くなったのです。
そして大学2年の時。サークルの飲み会の後にたまたま入ったトイレで男に声を掛けられました。
30代後半ぐらいのおじさんで、誘われるままに個室のトイレでしゃぶられ、そしてホテル誘われて犯されました。
そこは発展場だった。おじさん以外のするのは初めてでしたが、その男はテクニックはおじさんを超えるものでした。
完全に性奴隷の復活です。再び虜になりました。
キスをして、お互いの唾液を飲み合うのも当たり前。射精して、お互いのザーメンで身体中をベタベタにするのも当たり前。身体をすり合わせすぎて、体温は完全に同じになり、その男の肌細胞と僕の肌細胞が一つになっていきました。
肉を攪拌され、精神を攪拌され、魂を攪拌されます。
この感動は、エロに飢えておじさんの家に初めて泊まりにいったあの日から、少しも色あせることがありません。
男同士のセックスは、女の子とのセックスをしたことのない僕にもはっきりと断言できるほどに猥褻で、甘美で、幸福で、刺激的なのです。