成瀬部長は学生時代よりラグビーを続け、50歳を迎える今でも黒光りするほど色黒で、身長180のムキムキマン。
顔は巨人の原監督のようなさわやかハンサムで、大学生の息子さんと高校生の娘さんがいる。
いつも俺達部下を守り、もう一度働きたい上司に選ばれたほどの良き男。
成瀬さんは30代半ばで、外商部の部長に。
異例の大抜擢だったが、その裏には会社に言えない武勇伝がいくつもあるらしく、2人だけで飲んだ際に酔った勢いで語ってくれた。
成瀬さんが20代で活躍していた時代はバブル真っ只中。数千万単位・数億単位の美術品が売れていくが、いつの時代も決定権は女性。
つまり社長の奥様に気に入られる為に、チームを組んでの枕営業が当然だったらしく、名刺とコンドームが必需品。
成瀬さんのパートナーは3歳年下のバスケ部出身の宮下さんで良く知っている。
成瀬さんに負けないくらいの体格で、阿部寛似の人気者。今は別の部署で働いているが、女性社員人気は高い。
いつも成瀬さんと一緒に外周りを行い、コンドームも宮下さんが準備していたらしい。
枕営業のほとんどが、奥様方からモーションなのだが、7,000万円もする絵の商談のその日にはミヤッチョが偶々コンドームが1個しか持っておらず、宮下さんが1人でお相手をし、汗だくになって爆発させた。
けれども奥様はまだまだ満足せず、成瀬さんにも相手を要求。
宮下さんがぶっ放したグジュグジュのザーメン入りコンドームを、再装着して挑んだらしい。
妊娠の危険より、生臭い男のザーメンを選んだわけだ。
しかも宮下さんは滝のような汗を流しており、奥様の体は汗まみれ。舐めた乳首は宮下さんの汗味だったと。
更に話は続き、3000万円のランプを買ってもらうために、宮下さんと2人で公開オナニーをさせられたことも。
しかも奥様の命令で、先にイッてしまった宮下さんの膝の間にすわり、成瀬部長は後ろから、宮下さんの火照った体に抱きしめられながらシコられたらしい。
ザーメンのついたゴツゴツした分厚い手の平で、皮がすり剥けてしまうくらい強引にシコられ、やっとイッたと思ったら、宮下さんの扱きは終わらず、がっちりと足を固められ、発射した自分のザーメンをローション代わりに、敏感な亀頭をグチュグチュと尿道も捏ねくりまわされ、不覚にも小便をおもらし噴水のように大噴射させてしまったと。
目が開けていられないくらい、昇天しまうような気持ち良さだったが、人生で一番恥ずかしく、自分の小便を拭かなければならず、人生で一番惨めな経験だったと話てくれた。
そう語った成瀬さんは、宮下さんのザーメンのグチュグチュ感と火照った体のむせ返るような男の汗の臭いとザーメンの臭い、そして汗でネチョネチョした感触が忘れられず、今でも自分のザーメンの臭いやラグビーをやっている息子の部屋に入り男の臭いを嗅ぐと、今でも思いだして、今でも何とも言えない気持ちになるらしい。
当然のながら、妻にもいえず、誰かに聞いて欲しかったのだと。
まくった袖から血管が浮き出た成瀬さんのぶっとい黒い腕を見ながら、俺は話を聞いていた。
でもふとした疑問と想像が、成瀬さんはゲイになったのかもと、そして実は自分の息子に欲情しているんじゃないか…と。
息子さんは某有名大学のイケメン。そして筋肉質のラガーマン。
だから息子の部屋で欲情するのかとか勝手に思ってその想像で抜けた。