春になると思い出します。スマホが鳴ったので、見たら知らない番号でした。
出たら突然に「卒業おめでとう!」と、聞き覚えのある母の声でした。
私が「あ…ありがとう!」と応えると、母が
「この春から社会人だね!」と言われ、「…」。
「就職先は何処?家から通うの?県外?アパートとか借りるの?」、一方的にまくし立てて聞いて来ました。まだ「…」でいると、
母が「ね!どうなの?」と。私が「何?急に電話してきて!何?何で番号知ったの?」と言えば、母が
「父さんに聞いたの!お祝いを言いたくて!」
私が「あっそう!ありがとう!では!」と電話を切ろうとしたら、慌てて母が
「ま!まっ!待って!切らないで!聞くだけで良いから!話をさせて!」と、その後、ぐたぐたと言い訳のオンパレードでした。
両親が離婚し、母が出ていって約10年になります。
今まで連絡一つ無かった母から、突然の電話でした。今回の電話で、なぜ離婚したのか、何故私が父方に居るのかが判りました。
一番の原因は、父がバイセクシャル者でした。
父の性癖を知った母が、我慢出来ず、私を連れて出て行こうとしたら、祖父母に「変態の息子は見限っても良い!しかし孫だけには、家を継がせたい!」と土下座で懇願され、私を残し、独りで出たそうです。
「私が、言い訳や嘘ついているんじゃないかと思うなら!本当かどうかを、お父さんに聞けば?」と言い、電話を切られました。
母からそんな話を聞き、呆然としてました。
なんと!私自身も幼少の頃から、女性の身体だけでなく、男性の身体にも興味を持っていて、性対象は女性でも男性でも良い、バイセクシャル者なんです。
彼女とのセックスは勿論の事ですが、中学時代に精通してから、学友との射精大会でゲイに目覚め、ゲイセックスをしています。
母が事実を知ったら、気が狂うでしょうね。
でも父が?と思いましたが、そうなのかもと半信半疑でした。
でも偶然にも、知る事になりました。