嫁とは結婚して6年経つ。お互いに30歳で、子供はまだいない。
最近はややセックスレスになっていて、俺が求めても断られる時が多いがそれでも1月に何度かはある。
でも嫁は、ひいき目なのかも知れないが、かなり美人で、スタイルも良く、結婚できたのが本当に奇跡だと思っていた。
顔は、少しきつめの佐々木希に似ている感じで、巨乳でもある。
黙っていると冷たい印象のある嫁だが、中身は女の子そのモノで、可愛らしい趣味ばかりを持っていたりする。
ただ、強気なところもあって、滅多にないが喧嘩になると結局俺の方が謝る感じだった。
特に何一つ不満もない、最高の結婚生活が続いていたのだが、俺の浮気がばれてしまった。
そして、浮気の相手も最悪で、いわゆる男の娘(オトコノコ)だった。一言で言うと女装趣味者ということなんだけど、まだ18歳の彼。
彼女は、言われるまで男だと気がつかないレベルだった。
知り合ったきっかけは、ちょくちょく行くコーヒーショップで、何となく顔見知りになったことだった。
俺の仕事が、とにかく文章を多く作る仕事なので、気分的に会社ではなくコーヒーショップでやることが多く、8人掛けの大きい机でコーヒーを飲み、クッキーをつまみながらと言うのがスタイルだった。
そう言うお店に通ってる人はわかると思うけど、何となく座る位置も固定されるし、時間帯が同じなら、顔ぶれも同じ顔が多い。
俺の正面によく座る若い可愛い女の子。それがマキ…後に聞いた本名は正輝だった。
いつも、俺の近くに座りタブレットで本を読んだりしながら、チャイや紅茶やココアを飲んでいる子だった。
コーヒーを飲まないことが珍しいと思って、印象に残っていたのだけど、ある日その子に電話がかかってきて、小声で話しながら、メモを取ろうとしてカバンを探し始めて、なかなか見つからない時に、俺がメモとペンを貸してあげて以来、挨拶をするようになった。
そして、おしゃべりもするようになって、映画の話になり、盛り上がって一緒に行くことになった。
ただ、間抜けな俺は、この時点でマキが男だと気がついていなかった。
今思えば、女の子にしてはちょっと低い声、そして何よりも喉仏に気がついたはずだ。
そんな事も気がつけないくらい、完璧な女の見た目だった。
橋本環奈によく似た顔で、ショートカットがよく似合っていた。
「チケットもらったから一人では寂しいから一緒に行きませんか?」
可愛い子と仲良くなって、誘われて映画まで行けることに、久々に胸がときめいた。
嫁には悪い気持ちでいっぱいだったが、映画だけで終わるつもりだったし、そもそもマキみたいな娘が俺みたいなおっさんを、相手にするわけがないと思っていた。
そして、イオンのシネコンで待ち合わせて、ポップコーンなんかを買って入館した。
チケットはマキ用意してくれたので、飲食物を俺が買った。
コーヒーショップで見るマキと違って、ミニスカートをはいていたので、かなりドキドキした。いつもは、ロングスカートだとか、パンツスタイルばかりだったので、生太ももを見て正直勃起しそうになっていた。
「なんか、こんな風に映画見るの久しぶりだから、ドキドキするよ。」
嫁とは何年も見に行っていない。
「二人で映画見るの初めてだから、緊張します」
恥じらいながらこんな事を言うマキに、惚れそうになった。
そして、その言葉で俺の緊張も一気に増した。
席に着くと、ペアのソファシートで、驚いた。
こんな席があること自体に驚いたし、マキがこんな席を用意した真意を計りかねていた。
「あ、せ、席がいっぱいで…こんな席しかなかったんです」
「あ、そうなんだ」
そう言いながら座ろうとしたが、周りはけっこうガラガラだ。
鈍い俺でも、もしかして、俺に好意を持ってくれている?と思った。
映画が始まり、けっこう面白くて見入っていると、肩に重さを感じた。
マキが頭をもたれかけていた。
こんな美少女に、こんな事をされて心臓がドキドキして仕方なかった。
マキを意識して、急に映画が頭に入ってこなくなった。
チラッと横を見ると、マキとばっちり目が合った。
俺のことを潤んだ瞳で見つめるマキ。
吸い込まれてしまいそうだった。だけど、嫁のことが頭をよぎり、慌ててスクリーンに目を移した。
しばらくすると、俺の手を握って来るマキ…俺も嬉しくて握りかえしてしまった。
そして、手を繋いだまま映画を見続けた。
俺は、もう理性が壊れかけていたので、マキの太ももに手を乗せた。
生太ももの感触に、フル勃起した。
そして、マキの抵抗がないので、徐々に股間の方に手を移動させようとすると、がしっと掴まれた。
すぐに、マキの方が俺のチンポをさすりだした。ズボンの上から、優しい感じでさするマキ。
「おっきくなってるね」
小さな声でささやくマキ。
可愛い女の子が、こんなエッチなことをする。
ギャップに驚いたし、興奮がヤバいくらいになってきた。
さすっていた手が、握ってきた。ズボンの上から握られて、理性が飛んだ。
俺は、すぐ横にあったマキの唇を奪った。
唇を重ねると、驚いたことにマキの舌が飛び込んできた。
俺の口の中で、マキの舌がでたらめに暴れ回る。
ただ、ぎこちなくて、下手くそだった。それが逆に嬉しくて興奮した。
そこで、映画が終わった。慌ててキスを止めて、マキの手を引っ張って映画館を出た。
手を引っ張るようにして歩く俺。黙ってついて来るマキ。
「ごめんなさいキス初めてだったから下手くそで」
こんな事を言われて、嬉しくて飛び上がりそうだった。
「時間、まだいいだろ?」
「…うん…。」