初めての一人暮らし、部屋は7畳程の広さにキッチンとユニットバスがついていた。学校では直ぐに友人も出来、また地元出身の彼女も出来た。バイトも賄い付きの居酒屋に決まり其なりに有意義な学生生活を送っていた。あの日されたことで身体の奥底に住み着いた淫らで変態な魔物はその後はその存在を私自身も忘れたように動き出す事もせず、只ひっそりと成長していた様だった。性慾旺盛なその頃の私は彼女とのセックスやオナニーを繰り返していた。その土地は全国でも有名な石鹸王国もあり、バイトの給料が入るとたまに其処に行ったりもした。梅雨が過ぎ、夏が訪れた。ある週末に映画を観に出かけ、その帰りに駅傍の商店街を歩いていると、連なる建物のやや入り込んだ場所に銭湯を見つけた。確か第二浴場という名前だった。
普段は部屋のユニットバスでシャワーだけだったし、元来広い浴槽でゆっくり浸かるのが大好きな私は、その銭湯に入った。中はそれなりの広さがあり、番台越しにちらりと女性側の脱衣場が覗ける、昔ながらの造りだった。脱衣場で裸になり、浴室に入った。身体を流し久しぶりに広い浴槽で手足を伸ばしてゆっくりとしていた。洗い場で身体を洗い、再び浴槽でゆっくりしていると、何人かが浴槽の横を通り後ろにある小部屋に入った。浴槽の後ろには一面曇りガラスがあり、中は見えない様になっていた。何となく気になり、浴槽から出て、その部屋に入った。其処はスチームサウナになっていて、中は水蒸気でよく見えない状態だった。