新しいスマホを買ったのでついでに電話番号整理をした。
昔やったことのある奴らのメールアドレスを一つ一つ思い出しながら消していった。
溜まっていて気持ちよくなるなら男とでも寝る男。
背中に立派な刺青を入れているヤクザの男。
男どころか女さえとも経験がない、まだあどけない表情の成人前の男。
髭どころかチン毛さえも生えてもいなく、逝っても触るとすぐにチンポが勃ってしまう幼い少年。
他にも沢山いた。
全て俺が犯してきた。使ったことのないアナルをちんぽで犯してきた。
一度だけだった男も、何度も抱いた男もいた。
こちらからは連絡をしなくて、常に新しい男を探していた。
連絡をこちらからしなかったのは、相手は家に帰れば、それぞれ生活があり、それぞれの家族がいる。現実が続いていて生きている。
男同士の関係は女との関係とは違い、肉体関係以外に関係を持てない。
女と付き合うみたいに結婚してお互いの全てを愛し一緒に過ごす事は出来ない。
それぞれが一生懸命自分の与えられた人生を生きている。
俺の様なふざけた存在が彼らの未来に加わる事なんか出来ないし、もうこっちの方は見てないと思われる。
「また連絡します」
そんな一言が、俺の心を温かくしてくれるが、連絡がなく会えないことがあったりしたいた。
彼らは彼らの人生を生きてる。
向こうが会おうと思わなければ会うことが二度と無い。
それはノンケだからだ。
だから会えない。
消しながら思う、もう一度彼らと会ってまた犯してみたい。
あれから年を取った俺として、興ざめして嫌がられるかもしれない。
もうジジイになったから、あんな事や出会いも無くなるのだろう。
今だからあの時だから彼らに会えたのかもしれない。
彼らは女を知っており、彼らはノンケで最高でカッコいい。
それぞれが生気に満ち溢れて瞳が輝いていた。
消し終わると新しく買ったスマホが軽くなったような気がした。