1年程前の話です。
以前より男女に関係なく羞恥心や快楽に耐えている姿を見ることに喜びを感じる性癖で、興味があって上野のゲイ映画館に行ってみました。
昼間でしたが週末ということもあり、かなりの混み合いだったのですが、暫くして誰かの視線を感じそちらを見ると大学生くらいの若い子がこちらを見ていました。こういう場所だから当たり前かと、たまに通路に出て飲み物を買ったり、椅子で休んだりしていましたが、気がつくとその子も通路にいました。
だんだんと興味が湧いてきました。どうやら僕に興味があるようなのですが、なかなか話掛けられない様子…。そこで、わざと視線を数秒合わせ、映画館を出ました。
振り向くと、やはりその子も着いてきます。
思い切って近づき声を掛けました。
「その辺りのカフェで話でもどう?」
「はい…」
この辺りから普段のSの血が騒ぎ始めます。
混み合う店内の奥にすわり、お金を渡して飲み物を二つ頼みました。暫くしてカップを両手に持ったその子は、おつりを渡しながら、
「ありがとうございます」
と、恥ずかしそうに言う。着ているものも、言葉使いも真面目そうで、きちんとしているのが気に入りました。聞くと大学生で、自宅生だという。
色々話を聞くうちに、電車で男性の痴漢にあい、男性に興味が湧いたのだと彼は語り始めた。そして、しばらくして女性の下着を着けて見られてみたいと…周りに聞こえないくらいの声で告白してきた。
ますますSの血が騒ぐ。
「恥ずかしい姿を見られてみたい?」
「…はい」
「何でも言うことに従えるね」
一瞬とまどうような目をしたが、俯きながら
「はい」
と、答えた。