中学校生活も終わりが近づき、それぞれが受験勉強に身を入れ始めたころ。
私と彼も、そうそう遊んでばかりもいられなくなりました。
それでも時々は会っていたのですが、それも徐々に減っていくことになります。
受験もいよいよ近づいたある日、ひさしぶりに逢うことになりました。
そして彼の部屋で二人、いつものように身体を合わせることになります。
この次いつ会えるかも知れない二人は、激しくそして何度も求め合います。
私はお口とお尻にひとつずつ彼を受け止め、
彼の希望で、滅多とない私からの挿入もしたりして・・・・・
互いの体液を、互いの体内に留めたまま始まるピロートーク。
「この次こんな風に会えるのいつかな・・・・」
「・・・・受験終わって、俺もりょうも合格したら・・・・かな・・・・」
「だよね・・・・仕方ないよね・・・・がんばろうね」
「うん」
「終わったらまたいっぱい会えるよね」
「うん。そのときが待ち遠しいな」
「りょうのこと、またいっぱい可愛がってね。浮気しちゃヤダよ」
彼がニッコリ笑って、髪をクシュクシュ撫でてくれます。
「バーカ・・・・俺はお前がだけだよ。ずっと大好きだよ」
「りょうもだよ」
その日、別れ際まで何度も何度もキスをしてバイバイします。
そして二人・・・・・
私立公立共、見事に合格!
しかし残念ながら、どちらにしても別々の高校に行く運命。
一緒に過ごせる残された時間を惜しみ、卒業までの間それこそ毎日のように逢瀬を繰り返します。
今にして思えば、私の人生の中でも指折りの、一番幸福で充実した時間だったようにも思えます。
この時の私は『たとえ別々の高校に行ってもこの幸せはずっと続く』と信じていました。
そしてついに卒業の日がきます。
彼と会ったのは、その後入学式までの数回。
高校に通いはじめると彼はクラブに入って忙しくなったようで、頻繁だった電話での連絡も途絶えがちに
なります。
会いたい気持ちとは裏腹に、だんだん疎遠になってゆく寂しさを感じつつも、
私は私で新しい友達もでき、徐々に新たな道を歩み始めていました。
そしてそのころ一気に伸びた身長は、もう誰も私を「チビ」とは呼べないほどになっていました。
元々女顔で可愛い顔だった私もすっかり爽やか青年となり(自分で言う? 笑)
女の子から告白されたりなんてこともあって、その子と付き合うことに。
移り気な青春時代。男性ホルモンの分泌が私を男に戻してゆきます。
初めての男女の恋愛。
そしてその過程で「男」として知ることになる、彼が私を可愛がっていたわけ。
彼は、私よりもずっと早くこの気持ちを理解していたのだと知ります。
そしてその相手が、たまたま男になりきれていなかった中性的な私だったということも。
数年後、一度だけ彼とすれ違ったことがあります。
そのときはどちらも女連れ。
「よっ!元気か!」
「おう!久しぶりだな!」
『昔のあれはなんだったんだ?』と思うほどぶっきらぼうな、
そんな短い会話だけで、お互い別々の道を進みます。
その後他県の大学に進学し、その地で根を下ろした私と彼が会うことは二度とありませんでした。
いまもし会ったら・・・・・
お互いすっかりおっさんになってて、到底そんな気になれないのかな?(笑)
私の甘酸っぱい記憶。
これにて完結です。
長々と読んでいただいた皆様、ありがとうございました。