あれから3回目の冬が間もなくやってくる。当時、28歳だった菊岡君(仮
名)と俺はあの出張以来営みを
重ねることとなった。打ち合わせが終わり、時計を見ると予め考えていた時
間より3時間も越えており、
どちらが言ったか覚えていないが、「これから東京に帰ると午前様になる可
能性があるから、明日ゆっくり
帰るか」との問いに、お互い納得し金曜日の夜を現地で楽しむことにした。
週末で、ホテルのシングルも多数空いていると考えていたのが甘かったよう
で、菊岡君は数件電話した後に
「大山さん(俺)、生憎どこもシングルが満室です、どうしますか?」との
問いに、俺は冗談交じりに「ツ
インでも、ダブルでも野宿以外なら良いよ!」その答えに、彼はツインを予
約したのである。
歩いて直ぐのホテルで、チェックインを済ませて、打ち合わせでの客先の愚
痴を溢しながら10時過ぎたので
ホテルに帰ることにした。ツインの為に、お互いにシャワーを浴び俺がシャ
ワーから出るとそこには、缶ビ
ールが用意されており、二回目の宴を始めることになった。
ある程度時間が過ぎた時、隣の部屋から男女の戯れによる女性の喘ぎ声が、
薄い壁を越えて聞こえてきたの
である。ホテルのつくりからして、隣もツイン若しくはダブルなのかと考え
られるが、かなり激しい喘ぎ声
に、俺が一言「隣に負けず頑張るか!」菊岡君は、「僕が女性(役)でよい
ですか?」との素早い答えに、
お互い笑ったのである。
しかし、ある意味彼が冗談を交えた一部本音が入っていたことは、今まで彼
と呑んだ経験から俺には理解で
きた。以前、呑んでいても何度か、肩を組んできたり、「高校の体育祭で女
装をして、優勝したことがある
んですよ!」等といいながら、うなじを色っぽく見せることが幾度かあっ
た。
その、記憶が脳裏を貫き菊岡君は、ちょっと本気が混じっているようなと感
じたのである。
実際、彼は入社当時高校生と言っても良いくらいの童顔で、未だに私服で居
酒屋に入ると年齢を聞かれる事
があると言う。
お互い大笑いした後に、「勿論、俺が女性だと想像がつかないだろう!」と
半分本気で言った。
半分本気で言ったことを、彼が察したかはわからないが、浴衣のまま俺の横
に擦り寄ってきたのである。
酒が入っている俺も調子に乗り、彼の肩に手をかけたら彼の手が俺の腰を抱
きかかえる様に身体を一層寄せ
てきた。「もう我慢出来ない!」と俺が彼をベットに冗談で倒しこむと、彼
が俺に抱きついてきた事には、
驚きを隠せなかった。
それから、10分・・・・いや、1分かも知れない。
妙に長い時間が過ぎて、俺の心臓は爆発しそうな鼓動に襲われながらも彼の
唇に唇を合わせたら、彼の暖か
い舌が俺の口に入り込み、お互いの粘膜を刺激したのである。
その後、彼の股間に手を伸ばすと堅くなっており、浴衣を脱がし首筋から下
腹部へ舌を這わせたら、彼が
隣部屋の女性以上に可愛い声で喘ぎ始めた。(勿論、隣に聞こえるほどの声
ではない。)
優しく舌を這わせ、股間にたどり着いたらまた、胸に戻りじらしながら、彼
の物を愛撫したのである。
彼の綺麗な身体は、今までアナルをなめたことの無い俺の気持ちを変えさ
せ、思わずアナルに舌を這わした
のである。また、彼も俺の物を咥えお互いの性感帯を愛撫しあった。
あれから何時間経過したのか、お互いのアナルに性器を挿入することは無か
ったが、とても長い時間の舌技
プレーに酔いしれた。
彼は、当時既に結婚していたが、奥さんに舐めてもらった事は無く俺の舌技
に快感を覚えたと今だに言って
いる。
家庭を持っている彼とはその後、年に二回ほど愛し合っているが、最近は離
婚して俺と一緒にいたい等と
理性を失いかけている面がちょっと怖い。