二人でで何処に行こうか?と相談したんだけれど
両親が転勤族で、亜希が中学時代に住んでいたと所に行くことにし
た
渋滞も懸念されたが、裏道を利用すると一時間半ほどだった
奇麗な青い海、窓を開けると潮の香りがした
僕自身も転勤族だ
今の支店に来て一年と少し、こんな素敵な所があるなんて…
亜希も自分のことを知ってほしかったのかな?
「ここの店、美味しいんだよ~」
寿司屋の暖簾をくぐり、オススメの中華丼をを堪能した
具材は海のネタが多く「これ、これ~!」亜希もご機嫌だった
食事を済ますと丘の上にある墓地へ行った
中学時代に仲の良かった子が眠る所
バイク事故で20歳の時に天国へ召されたと聞いた
二人で墓に手を合わせてきた
「ウチの人には内緒なんだ…」
きっと、亜希の初恋の相手だったんだろう
車に戻ると、いつもの亜希に戻っていた
僕は車を運転し岐路へ
二人には限られた時間しかないからだ
亜希が俺の左手に手を伸ばしてきた
いつもプレーの後は手を繋ぎ、腕枕をしてお喋りをする
「まだ、時間あるんだよ…」亜希が僕の方を見た
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