私が大学を出て就職して初めての赴任地は横浜だった。
片田舎から出てきて初めての社員寮生活。当時は個室は
与えられず二人で一部屋で一年先輩と同室となった。
工場勤務で三交代の現場研修からだったので同室者が
いてもさほど気にならなかった。寝るのは二段ベッドで
新参者は上段と決まっていたようだ。当時はまだ性的な
話はタブー傾向だったが、男子寮は結構オープンな感じ
で夜などトイレからハアハアする息遣いとか、射精の瞬間
に思わず漏れるウウッ!とか、アアァ~という嗚咽が漏れ
聞こえてきたりしていた。独身寮の男子はそうやって性欲
を処理してるんだと妙に安心した。同室の先輩は結構
自分のベッドの中で深夜にやっていた。私はそういうのは
はしたないと思って寮に入ってからしばらく射精はこらえて
いたが、2週間もすると性欲盛りの頃だ。夢精してしまった。
そのとき、無意識にうめいたらしく、それをたまたま下で
目をさましていた先輩に聞かれてしまったようだ。翌朝、朝食
後に耳打ちされ赤面した。
「お前、我慢しすぎてたんじゃないか?夜、漏らさないように
適当に抜いといた方がいいぞ」
寮生の中には禁止されている女子寮生といい仲になって適当に
やらせてもらっている者もいたようだったが、中卒で知性も
あまり感じられない女子寮生には全く食指がうごかなかった。
そんな日々が過ぎ、夏が近づくと都会の女性の服装は露出が
多くなり休日に街をふらつくと妙に性欲が刺激された。初回の
ボーナスも入りちょっと懐に余裕ができていたことが変に勇気
づけた。当時天理ビルの裏に小さなビルがあり西口トルコ
と看板が出ていた。もう、そのころ、トルコに行って幾ばくかの
金を出せばセックスさせてくれるのが当たり前みたいになって
いた話は知っていた。昼飯でビールを飲んだこともあってちょっと
気が大きくなって、一人でトルコに行ってみようと思いたった。
そのビルの下に来たら、トルコの入り口は二階で、ちょっと
躊躇していると、階段を初老の男性が下りてきて私に声をかけて
くれた。「興味、あるんかい? ここは初めてかい?」と妙に親
しげで「入浴だけなら5000円、もし、気に入ったら中で15000円で
交渉成立さ。」そう言って肩を抱くようにして一緒に階段を上った。
初老の男性は呼び込み屋だった。彼は私を受付カウンターみたいな
ところまで誘導してくれて、カウンター内にいた中年女性に耳打ちすると
去っていった。もじもじしているとおばさんが「ここは初めてなんだね。
もしかして今年卒業して勤め始めた新人さんかい?」と聞かれ
うなづいた。「うーん!あんたは運がいいよ。今日は、いい子が
来てるんだよ。ポーラちゃんつけてあげるよ。ここで5000円ね。後は
体あらってもらってからポーラちゃんに15000円!それで決まり!
いいね!」と迫力に押されてOKしてしまった。するとボーイが
奥の待合ソファーに案内してくれて飲み物の希望を聞かれたので
ビールを頼んだ。当時は待合でアルコールが出た。ビールを飲み干し
たころ、ボーイが脇にきて耳打ちするように「ご用意ができましたので
こちらへ」と先導。カーテンを開けるとスラっとしたワンピース姿の
ちょっと私より年上かなと思われる女性が立っていて彼女に引き渡され
部屋に入った。飲み物がまた供されそれを簡易ベッドに座って飲み
ながらちょっと世間話をした。ポーラですよろしくねと私の隣に座って
来たとき太ももに手を置かれ緊張した。それが分かったのか、
こういうところ来るの本当に初めてなのね。もしかして、まだ彼女さん
とかいないのかしら?と図星をさされあたふたしていると、
「今日は私を彼女さんだと思って楽しんでね。」とかいろいろ言いながら
服を脱がさしてくれた。パンツだけにされたところでポーラさんが立ち
上がって「私のも脱がせてくださる?」とワンピースのボタンを
外すように促した。そうしているうちの私のペニスは勃起しテントを
張った。パンティーとパンツだけの姿を鏡に映して彼女が言った。
「なんか、エロティックね。あなたも元気そうだし、お風呂の
後も楽しみましょうね。」要するにあと15000円払えってことだな
とわかりつつもこの女性ならいいかと思ってしまった。一通りの入浴コース
でマットで体を密着された時の快感はひとしおで、仰向けにされ
69になってペニスを吸われたときには我慢できそうもなくなって
思わず「出ちゃう!出ちゃう!ちょっとまって!」と声を上げてしまった。
そうしたら、ポーラさんがおなかの上にまたがって後ろ手にペニスを
持ちながら、「ホントはゴムつけないといけないんだけど、
ちょっとだけ入れてあげよっか。」と先っぽを割れ目にはわせるように
してペニスの先っぽを入れてしまった。ツルンっと滑り込むような感触
だったが、ポーラさんがちょっと動くだけで激しい快感が走った。
「ダメ!、出る、出る出る!!我慢できない!」そう叫ぶとポーラさん
さっと体を離してペニスを上に向けて握った。精液の第一波が噴水のように
高く飛んでマット状に落ちた。続いて第二、第三の波。それに合わせて
ポーラさんがしごいてくれるので快感の脈動はしばらく続いた。
「あっら~!すごいね!飛んだね。でも、これだけ出しておけば
後は落ち着いてできるわね。」
そういって体を洗い流し、私を湯船に入れてる間にマットとか片付け、それが
終わると一緒の湯船に入ってきて抱きしめられた。
「あったまったら、出て、本番しようね。」そういいながら
再び勃起しはじめたペニスを軽く握って体を拭いてくれた。
ベッドで抱き合って絡みあってるうちに仰向けにされ、
すっかり生き返ったペニスにコンドームを口を使ってつけてくれた。
彼女は聞いた。「どうする?このまま、わたしが上で動く?
それともあなたが上になって腰振る?」
私は初めての性交は上になってやりたいと思っていたので上に
なって入れたいといった。希望を聞いてくれたがうまくねらいが
定まらずにいると彼女が手で導き入れてくれた。
「ゆ~っくり、ゆ~っくり入れて。奥まで、しっかり入れて」
と誘導してくれて根元まで入った。「大丈夫よ、ちゃんと入ってるから。
安心してゆっくり動いて。ゆっくりでいいから気持ちよく動いて。」
そういわれているうちに、急激に気持ちよさがこみあげてきて
「あっ!また出そう!き、気持ちよくなってきた」
そう告白すると、ポーラさん急に下から腰を振るような感じで動き出し
「どう?気持ちいい? 気持ちいでしょ?あなたも動いて!
自由に動いて!気持ちよく動いて!」となんともエロい声で励ますように
声をかけてくれた。
「だ、ダメ~~!ガマンできそうもない!」
「大丈夫よ。ガマンなさらないで、思いっきり、思いっきり出して~!」
その声に誘発されるように再び上り詰めた。
興奮がおさまって体を離し、コンドームを外し精液溜めの
精液を見てポーラさんが「すごいね!さっき出しちゃって二度目
なのにすごい量出てる。」
すべてが済んでお金渡して部屋を出る直前にポーラさんが
「もしかして、女の人に入れたの本当に初めてだったの?」
と聞かれたのでコクっとうなづいた。「そっか~。童貞さんだった
んだね。初めての女に私を選んでくれてありがとお。わたしね
お店ではポーラだけど、本名は由美子っていうの。あなたの
童貞は由美子って女性にささげられたの。これから、たくさんの
女の人とセックスするかもしれないけど、初めての女はわたしだけ。
きっと忘れられないと思うの。だから、また、来てね」
営業トークだったと思うが、確かに、古希を迎えた私だが、
初めての女性としてこのトルコ嬢いまでも鮮明に思い出す。
8年にわたった横浜での工場勤め生活で、工場の事務方女性と
一通り深い関係になってセックスに溺れていたが誰とも結婚
まで進まず、故郷の家業に専念。