地方住みな僕は、久々の東京出張に不安しか無かった。宿も値段ばかり気にしてまず期待出来なかったし、何よりも同行するのが嫌な先輩方だったからだ。
仕事は早々に終わり、流れで打ち上げに移行した。もちろん美味くもない酒を飲まされ、疲れだけを土産に宿に着いた。
酔いと出張疲れで瞼が重かったが、明日の夕方からのフリー時間を存分に楽しめる場所をスマホで探した。
鶯谷。
地方在住者にとって、まず風俗以外の目的では行かない街。
気づいたら朝だった。熱いシャワーで強引に目を覚まさせ、シャツを着て鏡の前でネクタイを締める。
幾分口角が上がっているように見えた。
楽しみは仕事の後、と自分をいましめ、キャリーバックを引いて部屋を出た。
気持ち悪いくらい笑顔で先輩を送ると、山手線で鶯谷駅まで脇目も振らずに向かった。
風俗案内所では悩んだ末に、大人びた雰囲気の蘭子さんを指名し、裏路地のラブホテルへと足を向けた。
無駄に大きなベッドに腰掛け、しばし蘭子さんが来るまでの時間をドキドキして過ごす。
程なくして、チャイムとともに、長身のワンピースの女性が現れた。髪は茶色でウェーブがかかり、ゴージャスな印象を与えていた。
「こんにちわぁ、蘭子です!」
大きな声の挨拶と満面の笑みが、僕の疲れを一気に吹き飛ばした。
ホテル着いたから、お店に連絡だけさせてね、と蘭子さんは手際よく小さなバックからスマホを出して事務的な口調で話していた。
僕はといえば、ワンピースの肩袖からチラチラ見える黄色のブラ紐に目が釘付けになっていた。
蘭子さんはスマホをしまうと、簡単に自己紹介して、風呂場に僕を誘った。
僕の下半身は、すでに固くなり始めていた。蘭子さんは、ニコニコしながら、裸になっていく。くびれがとても綺麗なスタイルで、濡れないように後ろにまとめた髪が、さらにそそった。
続く