これは私が21歳の春に体験した話でございます。
18歳でエロ本を初めて買った時、罪悪感で押しつぶされそうになりながらも自転車を漕いで家路に急いだ男ももう大人。
風俗という女性と素っ裸でイチャイチャできる天国があると人伝に聞いた私はワクワクとドキドキで「いつか行ってみたいなー」と思っていました。
その頃ある出来事で8万円を手にしていた私は一緒に遊んでいた友達に「風俗行こうよ」と誘いました。友達は1万8千円という大金がかかることから「やだよ」の一点張り。ここを逃してなるものかと「俺が奢るからさ~」の一手を使えば友達も「いいよ」と返してくれました。
さぁさぁ海沿いのソープランドに吸い込まれた私はソファーが用意された部屋にてまだかまだかと待つ。「お待たせしました」と店員の声。呼ばれるのが意外と早い。
私は未だ女性とお付き合いましたことがない、Hもしたことがない男。自分の初めての相手は誰なのだろうかと見てみたらギャル。しかもまたヤンキーっぽいギャル。
その当時、堀北真希が好きだった自分にギャル。今思えばそう思います。しかし童貞からすれば相手など誰でもいい。"いかなる時誰の挑戦でも受ける"その心を胸にギャルに連れられ入ります。
「りょうです。」
ギャルの名前はりょう。私は敬愛を込めてりょうさんと呼びました。
初めてのソープは驚きの連続。
体洗ってもらえる、風呂に入る、歯を磨く。ちょっと待ってとマットを用意する。その光景ひとつひとつテーマパーク。ってか女の人が裸でうろつくこと自体おかしいんだけどね。
ヌルヌルテカテカにされた私の体を嬢が滑る。合気道の技のように手を持たれたらうつ伏せから仰向けにされる。
「なんだこれは!?」
ジュニアの刺激よりも嬢の一挙手一投足が新鮮。
では、挿入はどうなのか?
痛い。ひたすら気持ち良さもなく痛い。嬢がぴょんぴょん跳ねるたびに言い知れぬヒリヒリ感が息子を襲う。
そして、なんか小便がしたい。
諦めた。私は諦めた。初めての風俗がこんなにも残酷な結果になるとは思わなかった。
「もういいです。いきそうもありません。」
私は静かにギブアップを宣言した。その後のりょうさんは優しいものであった。
「尿意みたいな感覚の先にイクがあるから、また来な。また相手するから。」
なんという男気。ただ私はそのあと行かなかった。本当に今思うと申し訳ないことをしたなーと。
帰りの車中、友達から
「俺、全然気分が乗らなかったけど、奢ってもらってるんだと思って頑張ってフィニッシュした」
と言われた。お前も男だなー。
さて、初めての風俗から私がフィニッシュができるようになるまで3年の月日がかかります。
しかもリベンジしたのは初めて行ったソープランド。
何故行けるようになったのか?何が起きたのか?
そのヒントは二つ!
"新たな出会い"そして"我慢"。
その話についてはまだ先の話。
そして、その後から怒涛の風俗無双期が始まるのです。