土曜日の職員会議後に約束した。
少し待たせるけどお昼ご馳走するからと言われた。
彼はじゃあプールで時間潰してると了解した。
彼は一年生だけど先輩がいない。
一期生なのだ。
部活も五人位しかいない部だから、自由気ままにやれて快適だった。
水泳部は室内プールだし部室も他の部よりは立派で独立していた。
それらをたった五人で独占できるのだ。
それがあるから辞めなかったともいえる。
母が来るのを見越して水着になっていた。
練習用にしたのはもちろん股間をアピールしたいからだ。
母は本当は一人じゃ何かあったら困るからダメなのよと言ったが、ただ口にしただけの言い方だった。
見てないように振る舞うのが逆に意識の現れのようで嬉しかった。
校内ではさすがになんなんで、校外の手頃な場所で拾ってもらった。
後ろに乗ろうとしたら、そんな気を使わなくていいわよという表情をしていて助手席のドアを開けてくれた。
運転するスカート脚がキレイだった。
軽く三時間は話したと思う。
実質初対面のようなものだし、プロフィール的な事から色々話した。
なんかお見合いみたいですねと言ったら、母はそうねと笑った。
実際に母に接してみると、ビジュアルだけじゃない女としての内面に惹かれたという。
彼は物怖じしないでハッキリと話すことを心がけていた。
ストレートに。
毎日こうしてゆっくり話せる訳でもない。
思わせぶりな態度をとったりしても何も進展はしないだろう。
それに本気でこんな子供、しかも生徒を相手にしてくれるとも思えなかった。
だからダメ元開き直りの精神で素直に会話をした。
私からしたらあの母をその気にさせただけで一目おきたくなるが、変に気取って取り繕うより、無邪気に慕った態度を見せた方が確かに得策かもしれない。
夏休みも終わってある程度生徒の人間関係も固まったこの時期…
陰ではBLも噂レベルではそれなりにはあるそうだ。
人間はその状況下で全てを補ったりするものでもある。
彼は正直に、例えば母が相手にしてくれるならパタっとおしまいにできる。
そんなもんですよってレクチャーしたらしい。
「私が?私がって、先生をいくつだと思ってるの?あなたのお母さんよりおそらく年上よ」
「でも、例えば、母親だったら断然先生を選びます!変な例えですけど…WWWそれに美的なものに絶対ってないですよね?人気のあるアイドルでも生理的に苦手な顔もあるじゃないですか。要は………好みの問題?」
母ならまず理解できてるだろうが、わかるとも言いがたいものがあっただろう。
無言でじっと耳を傾けていたそうだ。
でも内心は嬉しかったはず。
だって好みだと言われたようなものだから。
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