仕事絡みで知り合った方が山の麓でレストランをやっていて、是非一度来てほしいと言われていたのです。
彼も賛同してくれて私達はまだ緩い雨の中そのレストランに向かったんですが、何と間の悪いことに定休日でした。
どうせここまで来たのならとさらに山の方へ向かうと観光案内所がありました。
そこで食事ができそうなところをピックアップしてもらって、車で向かいながら決めたのはホテルのバイキングでした。
この天候なので今日なら予約なしでも十分入れるという人気店らしかった。
コースによっては温泉やサウナなどもあり移動しなくても利用できるのが決め手になった。
でも、着く頃には天候がかなり激しく悪化し、日帰りコースをフロントで頼むと驚かれた。
悪天候のために避難してきたくらいに思われたのでしょう。
これから食事やら何やらしてるうちにもっと天候の悪化が予想されるし、山道も見通しが悪く危険ですよと商売っ気抜きに心配され、結局私達は部屋を取ることにしました。
大して打ち合わせすることなくお互いにそうしよう的なムードに自然になっていた。
私達はそれくらい普通に平気な、良好な関係の親子ではあった。
ですが、やはり胸の内では万が一のことは考えてました。
これは後に聞いた彼も同じだったようです。
私達は変に緊張することなく、むしろ突発的なイベントみたいに楽しんでました。
窓から見る山の木々はしなるように風になびいています。
これは泊まりにして正解だったねと言い合ったのは、今から思うとただ自分達の行為を都合良く正当化しただけかもしれませんね。
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