「よく歳の差婚ってあるじゃないですか?あれって何で男が上の場合だとわりと公認されちゃうんですかね?女が上だとなんかいやらしく捉えられちゃう気がする」
「確かにそうね…でも女が先におばあちゃんになっちゃうんだから結局無理だと思う…」
「それはわかる気がします…でも一概に無理だよとは言えないですよね、他人からは。
やっぱり先の事なんて考えられなくなるのが恋愛じゃないですか?」
「そうね…◎君は年上に全然抵抗ないんだ?」
「ないです」
実際、年相応の相手とつきあうのはどこか世間体を取り繕ってるのかもしれない。
だからといって妻を愛してないわけじゃない。
妻と同年代の女性なら浮気しない自信もある。
そんな話をした。
もちろん妻にそんな恋愛観は語ったことはない。
それを知ったら義母に会わせてもらえないだろう。
その辺は少し笑いを取るように話した。
「だから、お義母さんのことは初めて会った時から女として見てたのは、自分的には当然なんですよね。本当に好みすぎて困りました。でもこの人の子供になれるんだという嬉しさもあったから結婚するのに躊躇はなかった」
「私は娘から紹介されてなかなか見る目があるなあと感心したの…でも、これは悪い意味ではなくて、自分の夫を選ぶという意味では見る目がなかったのね…でも、◎君と娘を結婚させて失敗したみたいな事も、今、全然思ってないの…悪い親ね…」
義母の言いたい事はすごくわかったし、深く話せば話すだけ義母が好きになってしまう。
「昔から、自分の趣味が年上好きとかって話せなかったんです。恥じてるんじゃないんですけど、みんなせいぜい二十代のお姉さん程度が許容範囲なんで…そういう好みなんだから仕方ないとわりきってましたけど、今はそれで良かったと思ってます。そういう年上好きだったからこそお義母さんを好きになれたんですから。まあ、いけないんですけどね…でも、お義母さんと知り会うために熟女好きになったといっても過言ではないです」
義母は自分の人生でここまで恋われた事はなかったし、ましてやこの歳になってあるとも予想していなかった。
だからそれは物凄く嬉しい。
だけど、それを言ってくれた相手がこの世で最も好きになってはいけない相手であることがたまらないらしい。
苦しいのは、本当は自分が受け入れたいから…
義母のその答えが聞けただけでも幸せだった。
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