ランチは□□□の大好きなラーメンでした。
前の家族は何故かラーメンという食材をを忌み嫌っていて全く食べる機会がなかったようです。
たまに母親方の祖父母が食べさせてくれるのが楽しみだったと言います。
子供が大好きなものを美味しそうに食べるのを見るのはいいもんです。癒されます。
出先からも祖母に電話する□□□です。□□□にとって今となってはママの香りを感じられる唯一の場所です。記憶は年月と共に薄れていき、それが怖くて残された記憶を懸命に美化しようとします。そして祖母の家にあるママの写真だけが□□□にとってのママの全てなんだと思います。
◎◎◎には今も愛してくれるママがいてくれることが□□□にとって激しい羨望となって彼女自身を苦しめているんです。
ましてやパパさえ失い、ひとりぼっちです。この子の笑顔を見るたびに胸に針が刺さるような痛みを感じてしまいます。
それなのに、俺ときたら……
俺にできることはただただこの子を愛してあげることだけです。
□□□は何故か妹に遠慮してかママの写真を部屋には置きません。
こんど祖父母から写真を預かって複写した写真を□□□の部屋に飾ってあげようかと思います。遠慮して忘れたように振る舞うなんて全然必要ないんだから。
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