今日は異常なほどよい天気のなか、姪っ子と二人で自転車の整備をしました。
男の子が乗るようなスポーツ自転車で、変速機つきです。自分で選んだからご機嫌で大事にしてます。
パーツクリーナーで古い油を落とし、新しい液体グリースを丁寧に吹いて、ワックスもかけてピッカピカ!フォークも一本一本磨きました。
二人で最後の仕上げを新しいウエスで拭き上げているときに姪っ子が突然
「パパ……イロイロかってくれてありがと」と言うんです。
「色々?、自転車だけだろ」そう言うと、勉強机、ベッド、ランドセル、カーテン、カーペット、靴、洋服、……延々と挙げ連ねる名っ子です(笑)
「おいおい、わかったからもういいよ」困ってしまいました。
働かない父親と暮らし、ママのパートの稼ぎだけで暮らす貧乏生活でノートすら欲しいものがまともに買えなかった姪っ子にとって、俺との暮らしは夢のような贅沢な生活なんだろうと思います。
「欲しいものがあったらパパに言うんだぞ、◎◎◎のパパなんだからな、、遠慮とかされたら、、パパ、がっかりだぞ」
パイプフレームを拭きながらそう言うと
「なんでガッカリするの?」姪っ子が手を止めて尋ねました。
「パパはね、◎◎◎の喜ぶ顔が大好きなの、……だから◎◎◎の可愛い笑顔が見れないと淋しいんだよ」
俺も手を止めて姪っ子と目を合わせてそう答えました。
「ん……わかった、ほしーものがあったらパパにいう」小さな声でそう言ってくれました。
まともに三食も食えないような生活、借金の取り立てから逃げ回るような生活から抜け出させてくれた俺に対して、小さな心を痛め、遠慮して暮らしていることを俺は知っていたよ。
手が汚れていたからできなかったけど、その時は姪っ子の頭を撫でて、抱き寄せてあげたかった。
もっともっと、今まで叶わなかった願いを俺に言ってほしい。もっともっと俺にワガママをいって甘えて欲しいんです。
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