「パパはママのことキレイだとおもう?」
姪っ子が突然寝しなにそんなことを聞いてきました。
「なんだよ急に」俺には質問の意図がわからずに時間稼ぎの逆質問でごまかすと
「いーから、おしえてよ」許してくれない名っ子でした。
「んー、もちろんママはこの地球で一番の美人さんだよ」茶化したつもりが真正面から大きな瞳で見つめられて少し狼狽えてしまったパパです。
「だったらさ、これからずっとママといてくれる?」と、姪っ子が言うんです。
「いるさ、パパが爺さんになって、ママが婆さんになっても、ずうっと一緒にいるさ」
「うん…………やくそくだよ?」◎
「ん、約束する」俺
ようやく笑顔になってくれた◎◎◎が抱きついてきました。
幼い心に受けた深い傷はトラウマとなってこの子を苦しませているのかと思うと目頭が熱くなるのを感じました。
「パパ、またないてる」姪っ子がそんな俺を笑います。
「お前が泣かせたんだろ」姪っ子の柔らかで艶やかなほっぺを撫でて詰ると
「パパのなきむしイ~~」からかったあと真顔になり
「アカちゃんと、わたしとママと、パパの4にんでさ、ずっといっしょにいよーね?」と言うんです。
この子の小さな心の中にはどんだけの不安が詰まってるんだろうか……
そう思うと、その柔らかな唇にキスをしながら涙が止まらない俺でした。
細く艶やかでサラサラの、妹と同じ香りのする姪っ子の髪を撫でながら約束です。
「ああ、この先パパはずっといっしょにいるから…心配するな」と。
この天使そのものの寝顔を眺めながら、独り言のようにもう一度約束をしました。
※元投稿はこちら >>