ただ、苦しい想いはたしかにある。
こんなことがいつまでも社会的に許される訳がない。
いや、妹との関係は百歩譲ってもいい。俺は思えばあの時、叔父に手を引かれて去っていくお前が俺を振り返って、小さく手を振った時の、あの寂しそうで、不安でいっぱいな、悲しみに満ちたあの妹の目を忘れた事はない。
ただ、俺のようなアホがいつまでもお前に関与するべきではないと、あの時誓った。これでいいんだとね。
でも、それすらも間違いだったと知った時から、俺は俺が不幸にしてしまったこの女を、妹としてではなく、女として罪を償って、そして朽ち果てるまで幸せにするのだと誓ったんだ。
だから、それはいい。間違えてはいないはずだと信じている。
だけど、姪っ子は違う。◎◎◎には俺のような者に手をかけられる理由はただの1つもない。
俺は、今更ながら苦しんでいる。
俺は恐ろしい性犯罪者なんだ。
何をどう取り繕うが、尤もらしい言葉を何万べん繰り返しても、そこに変わりはない。
幼い◎◎◎をこの先不幸にすることはあっても、絶対に幸せにすることなんか出来ないって事を俺は知っている。
それでも手を出してしまった俺の罪は計り知れないだろう。
やがて産まれる俺と妹の間で出来てしまった子供も……
でもね、それさえ「今更」たんだよね。
もう後戻りなんか決してできない。
俺は一生をかけてこの三人を幸せにする義務があるんだよね。
大事なのは表面的な反省なんかではなく、未来に向けた俺のしっかりとした強い覚悟なんだ。
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