運動会は緊張します。
◎◎◎本人はなんとも思っていないようだけど多くの保護者が一同に集まるイベントですからね、俺たちの事を本当の家族だと思ってる保護者もいれば、俺と妹が兄妹で◎◎◎を妹の連れ子だと知ってる親もいるわけでね、そんな方々が回りにあるジャウジャごちゃ混ぜになるんですよ。どこでどんな風に話がこじれるか全く予測ができないわけで……
かといって◎◎◎はずっとパパが行かない運動会を保育園時代から過ごしてきてるので、これからは何とか参加してあげたいしね。
本人も「そんな?」とママが苦笑しながら首を傾げたほど楽しみにしてるし、
「バレたら実は妹でしたって言うしかないよね」と、妹はアッサリしたもんです。
女は強い!
昨夜ね、事が済んで三人ともベッドの上でマッタリとしていたら姪っ子がママに聞いたんです。
「どーしてママとパパはけっこんできないの?」と、
日本では兄妹同士は婚姻を結べないことになってるからだと説明したけど姪っ子は不服そうでした。
遺伝子の劣化などの話をしたら深刻な顔をして……
ママのお腹を撫でながら「あかちゃん、だいじょうぶかなぁ……」とも。
今はちゃんと生まれるまえに異常があれば分かるようになっていて、大丈夫だと話して聞かせると安心したようです。
「じゃあさ、◎◎◎とパパもできないんだよね」と聞いたのでサラサラの子供特有の髪を撫でながら
「◎◎◎が結婚する頃にはさ、こんなに可愛いんだからもっとカッコいいカレシがいっぱいできてるよ」俺がそう言うと◎◎◎を挟んだ向かい側の妹が笑って
「パパは分かってないよねえ~、◎◎◎はパパがいいんだよね?」と、
すると無言で俺に抱きついてきた◎◎◎が
「パパがいい……」って、
思わず抱き締めてしまい、涙腺が緩んでしまいました。
「◎◎◎はパパを泣かせる天才ね」妹が呆れて笑いました。
たかが運動会!、こいつらのためなら頑張れます!
そう誓った夜……だったけどね、今はまた不安でいっぱいです(笑)
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