口直しにまた昔話でも……
お姉ちゃんとの関係が希薄になると奈美はストレスの発散する捌け口をなくしてしまっていたわけさ。その頃俺は親の家業は継がずに会社勤めをしていたので奈美と会う時間はなかなか作れなくてさ、彼女もいなく性の処理は情けない話だけどもっぱら自分で出すしかなかったんどよな。
折角入った会社も3年もたず退社、仕方なく親父の家業を継いだわけだけど今は感謝してるよ。
その頃奈美は制服もまぶしい14でな。
俺はオマンコ相手もなく毎日持て余す精力を自分で抜き出し、奈美は奈美でオナニー三昧の日々だからそりゃああなるのは仕方ないよな。
ある日親父とお袋が農業関係の組織が開催してる恒例のバス旅行があったのさ。奈美の両親も参加するとわかると当日の朝早く自転車で学校へ行く奈美を待ち伏せたさ。親はもうとっくに迎えに来たバスに乗って出掛けていてさ、てことはもちろん奈美の親もいないはずさ。
自転車で来た奈美に手をあげて呼び止めると親がバスで旅行に行ったことを確認したらもう早くに出たというのさ。
「なに?」と奈美が聞いたよ。母ちゃんに後で聞いたらやっぱり(ああ、たく兄ちゃんにとうとう今日やられるんだな)そう思っただと。
「ガッコさおわったら、帰りにウチさ寄らねか?」俺がそう言うとまた「なんで?」と小声で奈美が俺の胸の辺りを見ながら答えた。
「なんで、もねえけどさ、久しぶりに話でもしたいと思ってさ」かなり無理な言い訳をした。本当はもっと他の理由を考えてたように思うけど制服を着たかっわいー奈美の顔を見たらすっかり頭から抜けてしまってたな。
「ん、…」耳の遠い爺なら全く聞こえないほど小さな声だったけど了解の返事をしてくれた。
親の帰りは夜の7時頃の予定だったので時間はたっぷりあるはずだったのさ。
何度もなんども奈美の自転車が来るのをソワソワしながら待っていた。
帰りの時間を聞いておくべきだったと後悔しながら待っていると自転車のブレーキが軋む音がした。
制服のスカートの下に白い二本線の入った赤いジャージズボンを履いたポニーテールの奈美。年老いてはいたがシロもそのときはまだ健在で大好きな奈美に尻尾を振ってじゃれて飛びついていた。そんなシロの頬を両手で挟んで揉むようにして可愛がる奈美に声をかけたさ。
「きたか、家さ上がれよ」とな。
「ん」と返事をしたけど笑顔もなく俺の顔も見なかったな。
その頃の奈美は今で言うと子役でフィギアスアケートの女優に似た顔立ちでマジで可愛かったのさ。
飲み物とかも用意していて話を始めたけども中々切り出せずに時間ばかりが過ぎて行った。(はやく言い出さないかな)母ちゃんはその時そう思ってたんだと。だので仕方なく……
「たくお兄ちゃん、あれさ、まだ持ってんの?」と聞いてきっかけ作りをしたんだと。
「あれ、って?」間抜けな俺が聞き返すと「納屋に隠してた本あったべ?、よく二人で見てたべさ」笑顔で奈美がそう言ったのさ。
「あ、あ、あるよっ、あるある、あるよ」吃りなから焦ったように答えた俺が可笑しかったらしく奈美が吹き出した。
二人で納屋にいくと例の埃を被ったタンスの引き出しの奥に隠すように入れてある袋を取り出した。いつも奈美がそれを見るときに腰かけていた木箱はもうなかったのでその袋を持ってまた家に二人で戻ったのさ。
2階の俺の部屋にあがるとベッドになっていた俺のベッドに腰かけてクスクス笑いながらヤバいグラビア写真を捲りながら見つめていた。
「たく兄ちゃんのとっちや(お父さん)ってこんなの買ってヘンタイだなや」笑ってそう言うと次の本に手を出した。
「奈美さ、」ようやく声をかけた。
「ん?……なに?」本から目を離さずに奈美が答えた。
「あの時もさ、赤いジャージはいてたろ……覚えてっか?」俺がそう言うと奈美が本を膝の上にパタッと置いて地のそこを見つめるような遠い目をしてうつ向いた。深く大きく息をし始めるのが胸の動きでわかった。
言葉が何も出なかった。
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