外せない仕事があると言っていた妻も結局は午後大学病院へ駆けつけて三人で女医からの検査結果を聞きました。
モニターでたくさんの画像を見せてもらい詳しく説明を受けたけれど結果としてはやはり子宮筋腫、それも大小4つもありました。
出血の直接の元になってると思われるものは子宮内にある一番大きな腫瘍のようです。
血液検査などから癌化はしていないようだとの事でしたが放置すれば癌になる可能性も否定できないと言われやはり早期の切除が望ましいようです。
ただ今すぐと言うわけにもいかないと、娘は既に沢山の血を失っていて貧血の所見もあるとの事です。貧血はまぶたの裏側に現れるんだとか。なので手術まで暫く入院し体力を回復させてからということになりました。
血液型は私も妻も娘と同じなので輸血用の血液を手術の際には提供します。私の血なんか全部抜いてもいいと言うと
「ここの医者はそんなにヤブじゃありませんよ、用心のためですから」女医が笑いました。
私の膝に腰かけて聞いていた●●●が私を見上げて
「パパの血、ぜんぶぬいたらパパがシんじゃうよ」と泣きそうな顔で言うんです。
「ゴメンごめん、血が足りなくなった分だけ少しずつパパとママが●●●にあげるんだって、大丈夫なんだって」そう言って聞かせると私の胸に顔を埋めて頷く娘に女医が
「●●●ちゃんはパパが大好きなのね」と言って笑いました。妻も笑「本当にいつでもベッタリなんですよ、将来お嫁さんに行くとき大変ね」娘の頭を撫でます。
すると私の胸に顔を埋めたまま娘が
「オヨメさんなんてならないもん、パパがいいもん」と、
「あらま、パパ嬉しくて泣いちゃうわね」女医が笑ってそう言うと妻もようやく笑顔になりました。
腫瘍の摘出に関しては娘の体力の様子を見ながら一度に行うか二度に分けるかのようです。術式も膣から子宮内部に器具を挿入して切除する事、子宮の外部に癒着している腫瘍は腹腔鏡式にするか開腹式にするかはそのときの娘の状況次第で決めたいとの事でした。
ただしこれまでの私たちの説明と診察結果から娘の筋腫は異常な早さで進行しているようだと言います。
妻が娘の性早熟症との因果関係を聞くと眼鏡を外して机に置いた女医が「ない、とは言い切れませんね」と言いました。そして「そもそもが、これはお嬢ちゃんのような幼児に発症することは大変に稀ですから」と、
妻が心配する「子宮の全摘」には大丈夫とは言いながらも「万が一の場合にはお嬢ちゃんを最優先ですよ」とも、娘の前なのであえて「命より」と言う言葉は避けてくれたようです。
現在小児科病棟のベッドが空いてなく来週のの月曜の入院となりました。
不安イッパイで私にぎゅっと抱きつく娘に「だいじょうぶよー、同じくらいのお友だちもたっくさんいるし優しいお姉ちゃんたちもいるよ?」女医が慰めると健気に小さく頷く●●●に妻がまた涙を溢れさせました。
ここへの書き込みも娘の状況次第ではどうなるか今はわかりません。
もしも来れなくなったときはごめんなさい。
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