明日はひかるとふたりっきりだそうです。
優美は花香ちゃんの家で遊ぶ約束をしてるんだそうです。
でも、これは絶対に嘘だ。
パパとひかるをふたりっきりにしようという千佐子の……
善く言えば[気遣い]で悪く言えば[企み]です。
家に帰るとそんな予定を話しながらパパに三万をくれました。
「これ、なに?」と聞くと
「必要になったら使えば」といいます。
「そんなに使わねえだろ」と怪しんで言うとニヤニヤ、
「だってさ、まだひかるとカーセってわけにもいかないでしょ?」と、
つまりチャンスがあったらホテルに連れ込めというわけです。
「ばか、そんなヤバいことしねえよ」慌てて否定しました。
「あの道をもっと先に行ったどこにガレージの部屋があるじゃない、一回行ったでしょ?」人の話を聞いてません。
「自動払いだしさ、ひかると入っても大丈夫だよ」
「カメラくらいは付いてんぞ、ヤバいって」
「あー、ビデオカメラ持っていけば?」
全く噛み合いません。
ホテルはともかく、ひかるとふたりっきりは嬉しい。
ひかるも楽しみにしてくれるだろうか。
つか、まだ奥様もひかるも優美が一緒に行くと思ってるはずなんです。
明日は9時にひかるが来ることになっていて優美と千佐子はその前にバスで花香ちゃんの家に向かうとの事です。
「ほんとなら優美とひかるを行かせて私が勇輝の相手をしたいところを譲るんだから、あとで借りを返してよね」魔女が楽しげに笑います。
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