大きな不安と大きな期待が入り交じります。
本当に勇輝を誑かす事ができるのか、いやそれ以前に勇輝が家に来るのかどうかも分からないので今日のパパは仕事に来ています。
前回の様子から千佐子の首を締めてまで目的を果たそうとするほどの勇気は無さそうだと千佐子が言うし、パパも同じ見解です。
前回はチャンスの到来があまりにも偶発過ぎて千佐子にも焦りがありました。
本人に期待と興奮が高すぎて失敗した事への反省もあるので今回は……
つか、今回失敗したら次は本当にこれ以上はこちらが危険、勇輝を脅すどころか逆に勇輝に脅されかねない事態になるかも知れません。
今時のガキを甘くみていると足元を掬われます。
そんな事になれば今度は家を売り引っ越すのはこちらの方になりかねません。事は慎重を要します。
前にも話したと思いますけど今日の千佐子は職場のコンプライアンス休暇取得日でお休みです。
お隣の奥様は夕方までフル、四時半位まで戻りません。下の子二人は学童保育で母親が保育園から連れ帰るまで家には居なく、リフォーム業者が工事をするため勇輝は学校が終わるとうちに来る(予定)事になっています。
昨日、千佐子が勇輝を誘った時には来ると答えたらしいけど、そこはその場になってみないとわかりません。
ただ相当あのガキもさすがに千佐子に車の隣に座られた時には萎縮状態だったらしく、千佐子が「怒ってないよ」と家に誘うと千佐子を見て「うん……」頷いたと言うので一応は期待してもいいのかなと思っています。
昨夜はそれについて大事なことを千佐子に確認しておきました。
「うまくいったら、あのガキのを中だしさせるつもりなんだろ?」と、
「うん、……じゅゆくんがいいって言えば」
「今さらダメって話でもねえけどさ、お前……」
千佐子に被さって顔を見つめると逃げるように目を伏せた千佐子が白状しました。
「ごめん……まだリング、入ってるの」と、
実の子供が欲しいと言う俺には「外した」と言ってたけど何度も普通に親父に中だしを受けてるのを見ていて避妊リングは外してないと思ってはいました。
ガキのだって精子に違いはないので孕んだりされてはかないませんから。
もしも中だしまでさせられたらそれは最強の脅しネタに違いありません。
勇輝の歳になれば学校の教育でも妊娠の仕組みの知識は十分にあるだろうから、それがどんなに重大なことか理解できると思います。
さて、どうなることか……
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