DNA鑑定書、あれこれ調べました。
初めての事なので何だかよく分からないので電話してみたんだけどあれって組織がたくさんあるんですね。
なんだか怪しげな所もあるみたい。
結局、親子鑑定の一般鑑定で取りあえずやってみることにしました。
裁判所への提出など法廷での有効な鑑定書って10万くらい費用が必要で、ちょっと無理かな。
一般でも証拠能力は十分あるとの事で、裁判で原告と被告とで争うような場合になったら法鑑定書を取ればいいのでは、とのことでした。
その場合は正式な手続きとして検査員が検体を採取しに来るらしく、その費用も別途かかるようです。
検体採取キットと確認書類が郵送で送られてきたら妻に承諾書にサインと妻の検体も要るらしい、優美と私は当たり前だけど、でも、今は髪の毛で出来るらしいので簡単です。費用も一万円弱、
思ったより面倒でもないみたいですね。
ただ、千佐子の承諾のない鑑定書は証拠能力に欠けるとか言ってました。
千佐子にはもう了解を得てます。
「じゅんって、本当に不思議ね」妻の承諾を求めたときに独り言みたいに呟きました。
「何が?」と聞くと
「意外と頼れるとこもあるんだなぁって、」
「意外は失礼だなぁ、どこがだよ」
「ごめん、でも、純、本当にかわった」
「だから、どこが」
「ん、……だから、頼れる男って感じ」
「まえは頼りにならなかったか」
「ごめん、昔は優しいだけみたいな?」クスっと笑いました。
やっぱり千佐子は笑顔がかわいいです。
ちょっと失礼だとは思ったけど、でも正直な評価をしてくれて気持ちがいい。
「承諾書に名前を書けばいいのね?」と、あっさり。
「うん、それと髪の毛も」
「わかった、じゅんの言うとおりにする」
千佐子の血液型はBで私もB、偶然だと思うけど優美もB型なんです。
普通なら当たり前だけど、
いま、何だか、あれ?
本当に偶然なのか?
相手の奴の血液型を知ってた?
女ってやたらと血液型に拘るから、もしかしたらそいつの血液型もBだって知ってた?
考えすぎか、
でもさ、生まれた子供がA型とかだったらどうするつもり……
やっぱり相手の男の血液型を知っていて計画したと思うのが自然なんじゃないかな。
ちなみに沙絵もBです。
何もかもが、俺たち姉弟の汚れた血が呼び込んだ魔物の成せる悪さが原因なのかも知れません。
千佐子は、なんだろう、私にピッタリとくっついてきます。
だからつい肩を抱いてしまうんです。
それが目的なんですかね、
悪い気はしませんけどね。
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