優美も可愛い、だけど、笑ってもいいよ。
笑われてもいい。笑われて当然だとも思ってます。
それでも千佐子がかわいい。
千佐子がいなくなるなんて耐えられない。
青ざめて震える千佐子の体を抱き締めながら
「一生何があってもおまえは許さねえからな」
震えながら「はい」とやっと聞こえる位に答えました。
「だから一生、死ぬまで俺の傍にいて懺悔して、謝罪して暮らせ、いいな」
「はい」
泣きはじめました。
「それと、優美は俺の子だ、いいな! 優美には毛の先ほどの罪も無いんだからな、たとえ腹をくりぬかれても優美には絶対に言うな、優美は俺とお前の子だ、わかったか!」
抱かれた俺の胸の中で何度もなんども頷きました。
「あと、沙絵には今後いっさい連絡を取り合うな、この事も俺から沙絵に話をつけるから、お前は一言もこの件で沙絵と話すなよ、わかったか?」
「はい」了解しました。
「沙絵からのラインも電話も無視しろ。そうしろと俺がお前に指示したと沙絵には言っとく、わかったか?」
「はい」
「もう、二度と俺を騙したりするなよ、ここで今、誓え」
「はい……もう純をだましたりしません、、ごめんなさい」
更に抱きしめました。
「わかればもういいよ、もう、泣かなくていい、よく話してくれたな、……もう、なくな……ずっと、死ぬまで俺の傍にいてくれるか?」
声を出して子供のように泣いて頷く千佐子を抱きしめて背中を擦っていました。
おお甘のバカなオヤジです。
話す前に誓ったんです。
何を聞いてもこの女を手放さないって、
これで、やっと本当にこの女は俺のものになったわけで、これで放り出したら何のために真実を聞き出したかわからない。本末転倒です。
優美と、千佐子と私の三人で、今日から新たに出直しです。
「おまえさ、昼に送ってきたライン、あれ本当は何が言いたかったんだ?」
「……」
「言えないか?」
「ごめんなさい……もう、隠せないとわかって、……でも、優美には罪はなくて、だから」
「まさか、死のうとかおもったか?」
「……」小さく頷きました。
「だけど、純が気づいてくれて、すぐにかえるからって……、うれしくて」
「やっぱりか、……よかったぁ……
いいか、二度とそんなことを考えたりするなよ、考えただけでも死んでからもずっと恨み続けてやるからな、わかったか」
なんども繰り返し頷きました。
「約束しろよ」
「はい、一生、じゅんのそばにいます。じゅんだけに尽くして生きると約束します、……ごめんなさい」
「そっか、、わかった、もうわかったよ」
※元投稿はこちら >>