久々にラブホ、朝帰りです。
結論から言えば沙絵は千佐子を手放すことを約束して千佐子も沙絵との体の関係はもうしないと私と沙絵の前で約束してくれました。
千佐子の実家に優美を預けるために立ち寄ると諸手を広げて孫娘を歓迎してくれました。
七瀬とはあまり面識がなく千佐子が私の姉の娘だと説明するとやっと分かったようで別れ際に熨斗袋のお金を七瀬にくれて「進学祝いもしないで今頃で悪いけどね」と、
こんな両親を泣かせるわけには行かないって、千佐子はその時に心に固く誓ったんだそうです。
七瀬を沙絵の家に届けたのはもう9時を過ぎていました。
「ただいま」と言う七瀬の襟首を沙絵が掴んで引っ張ると「てめえ、、七分の刑だかんな」(くすぐりの刑期)と意外に穏やかに言うと
「ママ、それ言うとね、ゆーちゃんパパがやらしーこと考えるからやめて」と私を見て笑います。
「だ、から、考えてねえって」と否定すると沙絵が
「んー?じゃ、ゆーちゃんパパにくすぐってもらうか?」と笑います。
(笑い事じゃねえわ)
「沙絵、やめなさいよ、七瀬もまず、謝んなさいよ」
千佐子が介入してくれて危ない会話は終わり、沙絵に千佐子と三人で話さないかと沙絵に持ちかけると七瀬が気を使ったのか自分の部屋に入り
適当な場所を、と考えていたら千佐子が近くにカラオケボックスがあるから、と言うのでそこに決まったのでした。
もちろん歌など歌う事もなく、飲み物等を頼んだだけで話し合いが始まりました。
「ななを返してくれてありがとな」沙絵から話し始めました。
「悪いけど、録画させてもらうからね」
私がビデオをセットします。
沙絵「また証拠作りか」
俺「お互いのためだからさ……この先もずっと付き合っていく上でね」
沙絵「ま、今更だから別にイーけどね」
千佐子は私の横に青ざめた顔で座っていました。
沙絵「あんたの奥様とのことも、ななとの事もある程度はもう知ってるんだろうと思うから、隠すつもりはないよ」
足を組むと顔を背けて腕組みをします。
俺「話は、簡単。……千佐子にはもう手を出さないでもらうから」
沙絵「……でないと、私と千佐子のあのビデオをばらまくってか?」
俺「ばらまくとかはしねえ。ただ、契約履行のカードとして使うことはある」
私の顔をじっと見つめると沙絵が言いました。
沙絵「1つ聞いてもいいか?」
俺「なに、」
沙絵「おまえ、浮気してねえか?」
俺「なんだよそれ、してねえよ」
沙絵「だれかお前の後ろにいるだろ。お前をあやつってる奴だよ」
千佐子が顔を上げて私を見ます。
沙絵「ちーもさ、最近おまえの知ってる純となんか違うって感じね?」
千佐子「そうなの?」不安そうに私を見ます。
俺「まてまて、ナイナイ、いつ俺にそんな時間があったよ」
うん、と頷いて沙絵を千佐子が見ました。
沙絵「んー、ならそういう事にしといてもいいけど」
私だけでここまでやれることに疑問を持ってるんです。(女ってやつは怖いわー)
俺「だから、データーは」
沙絵「渡せないってんだろ?……そらそうだ」
俺「じゃあ、千佐子にはもう手は出さないって約束してくれるな?」
しばらく黙ったあとに沙絵が約束をしてくれました。
沙絵「わかった、もうちーの事は諦めてやるよ……おまえにくれてやる」
(くれてやるって……)
沙絵「ちー、お前はそれでホントにいいんだな?」
千佐子が頷きます。
沙絵「……純にやらせたのが失敗だったね」
俺「やらせた?」
千佐子「さえ、やめて……」
沙絵「おまえはさ、ちーを口説きおとした結果、ラブホで抱けたと思ってんだろ」
俺「……」
千佐子「おねがい、沙絵やめてよ」
沙絵「おまえに抱かれろって私がちーにやらせたんだよ」
俺「たぶん、そうだと思った」(姫から聞いてたから)
沙絵「なんのためだと思う?」
俺「お前達の世間体をとりつくろうためじゃねえのか」
千佐子が膝を抱えてうずくまります。
沙絵「ホントにおめでてえ奴だな相変わらず」
突然千佐子が大声を上げて罵ります。
驚きました。
千佐子「モーヤメテっ!沙絵も、私ももうやめるって約束したんだからっ、それでいいじゃないっ!」
そう叫んだあとまたうずくまって泣きはじめてしまいました。
沙絵も驚いた顔をして黙り、私も無言で千佐子の背中を擦ってなだめました。
沙絵を家まで送ると車から降りた沙絵が運転席の横に立って窓をノックするので開けると
「千佐子を幸せにしてやれよ、一回でも泣かせたら、返してもらいにいくからな」
それから車内を覗きこんで千佐子に
「ちー、わかったな、こいつにいじめられたらお姉ちゃんに直ぐに言うんだぞ、」
「うん、」千佐子が頷きます。
「うん、じゃねえだろ」慌てる俺に
「ごめん」千佐子が笑います。
高速に乗った辺りで千佐子がポツリと言います。
「ね、……ホテルがいい。……抱いてほしい」と
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