お早う姫。
相変わらずの曇天、パパの心も同じ様に晴れません。
ここは「本能寺」
あまりにもわからない事が多くて、何も信じられない気分です。
千佐子の約束も、過去の諸々な経緯から確実には信用できないです。
だから、沙絵との決着がつくまで後ろにも気を配って慎重に事を進めないと火中に腹を切る羽目になりかねない。
泣きつかれて眠る妻の顔を眺めながら眠れない夜を過ごしました。
信じることができないって、こんなにツラい事なんだと知りました。
今朝、送り出してくれる千佐子の目も明らかに寝不足でしたから、彼女も眠れなかったのかな。
玄関のドアを開けようとすると裸足でおりてきて抱き付かれました。
「じゅん、…… ちさこを、まもってくれる?」と言うんです。
「うん、約束する……だから、お前も約束を守れよな」
言葉尻に歯切れが悪いなと自分でも思ったけど、今朝の正直な心でした。
「信じてくれてないんだね……」寂しそうに呟きました。
手を離した千佐子を振り返って両手で頬を包んで軽くキスをしようと思ったら顔を背けられてしまいました。
「拗ねるなよ、千佐子を取り戻すためには二人で頑張らないと、知ってるだろ?沙絵は強敵だぞ」
頷きます。
もう一度キスをせがむと今度は受けてくれました。
「信じてるさ、千佐子は俺の女房だからな」
「うん……」
朝から重いやり取りをして出てきました。
今日は普通に帰って(たぶん)写メの加工をします。
沙絵には取りあえずLINEを入れとくけど、あまり感情的にならないようにしたいとは思ってます。
また、報告しますね。
あ、それと千佐子はきっと私が完全には自分の言葉を信じてないことをわかってると思います。
そんな顔をしてましたから。
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