私の態度に不穏な物を感じてか妙に素直な千佐子でした。
18日の打ち合わせも私の要求を呑んでくれるようです。
と、言ってもたいした事ではないけど。
大事なのはセックスは必ずカメラのあるベッドでやること。
会いに来る目的が千佐子とのセックスだと言うから必ず撮れるはず。
ただ、今の予定はラブホでする約束らしいので家に変更する理由を見つけなきゃいけないと言います。
この、「いつもはラブホでしてるから……」って千佐子の言葉が物凄く心に刺さってしまいました。
例の如く思いっきりそれが私の顔に出たらしく、千佐子の表情も凍りつきました。
「ごめんなさい……いつもって言っても、……そんなにないんだよ?」と、小さな声で言い訳をします。
「ん、…… もうひとつ、して欲しい事があるんだけど」と、二つ目の指示です。
「なに?……かんたんなのがいいなぁ~」と甘えます。
(か、わいいー、、って、イカンイカンッ!)
「高校の制服、持ってきただろ?」
千佐子が悪戯っぽく笑うと
「制服でするところが見たいの?」と下から見上げるように言います。
「うん、……できれば沙絵にも着てもらえたら最高なんだけどな」と、ムチャな要求を言うと意外な返事でした。
「んー、、聞いてみるよ、…… わかんないけど、まだ持ってたら持ってきてもらう?」と、
「頼めるのか?」
「わかんないけど、昔の気分でしてみたいからって言えば、もしかしたら、……無理だったらゴメンだけどね」
「ん、聞いてみて」
「わかった、……、、あとは?」
「あと、もうひとつだけ」
「なに?」
「沙絵が俺とやりたいんじゃないかって千佐子、言ったろ?」
「うん、そんな気がするけど……」
「やってる時に確かめて欲しい、それも沙絵の口から言わせて欲しいんだけど、できるか?」
「……」
「むずかしいとは思うけど、沙絵の口から真実が聞きたいんだ」
「聞いて、もしホントだったら?」
「ホントだったら……沙絵と」
「するの?」
「ホントだったらな?一回だけするかも」
「…………わかった……がんばってみる…………」
内緒だけど、18日はパパも休みます。
千佐子が車で沙絵を駅に迎えに行ってる間にもう一台の隠しカメラを近くに停めた車の中からリモコンで起動させるつもりです。
それくらいの事はされても仕方ないだろうと思うよね。
寝室にはガラス扉つきの本棚と普通の棚が並んでていつもは普通の棚の方にカメラを置いてるんだけどカメラの箱を改造してあってレンズの部分に穴が開けてあるんです。
新しく買うカメラはガラス扉の棚の天板に今置いてある空き箱の中に仕込むつもりです。
カメラを買ってきたら合わせて改造するつもり。
何が何でも必ず証拠を手にいれないと……
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