千佐子は、私が沙絵と関係しても、必ず自分のところへ帰ってくると信じています。
私も、仮にそんなことになったとしても今の妻を手放すつもりは全くありませんし、沙絵もまた同じだと思うんですね。
つか、これは飽くまでも千佐子の推測の上にある物語であって、現実にそうだとは言えない話ですし、ファンタジーで終わる可能性の高い、物語です。
催眠術にかかったように妻を「さえ」と呼んでしまったけど、今も自分にそんな願望が本当にあるのか疑問です。それくらい姉は私に対しては「おんな」を感じさせない存在でしたから。
強いて言えば男仲間のような汗臭さをバスケなんかやってた割には感じなかった……それを女の身だしなみ?みたいに感じてたことはあったけどね。
気になるのは、沙絵の亭主の連れ子との関係だよね。
あの子もなかなか可愛いのに、なんで継母とそんな関係になったのかな。
沙絵の娘になったときはまだたしか7歳位だったと思う。あの頃は本当に可愛らしくて、キラキラ輝いて見えたものです。
いや、今も世間一般的には「可愛い」んでしょうけどね、私にとってはもう「年増」の分類ですから。
千佐子に目をつけた時点で沙絵にも私と同じ性癖が見えるので、もしかしたら姫の推測通り、世間へのカムフラージュとしての選考にあの子の存在があった可能性もありますよね。
だとすればかなり早い時期から沙絵は義娘に手をつけたはずです。
あんな可愛い子が同じ屋根の下で暮らしてるのに、そんな癖があるやつが黙って何もしないでいつまでも見ていられるわけがないですから。
今回のユミにした行為だって、沙絵の指示でやったとするなら、もうドップリ沙絵から受ける肉の快楽の奴隷になっていると思って間違いないですよね。
それも、確認してないから推測ですけど。
千佐子の推測が正しいとするなら、あの子との関係があってもなお私との関係を潜在的に望んで、心の闇を祓いたいと考えているって事ですよね。
おと、妻が言う「仕込んであげるから」と言うのは、沙絵との交接の場を段取ってくれるという意味なんだろうけど、一体、どうするつもりなのか……
いきなり二人っ切りにされて「はい、どうぞレイプしてあげて」とか言われたってできるもんじゃないでしょ?
もしかしたらとんでもない勘違いのシチュエーションで抵抗どころか格闘になる可能性だってあるわけだし、そうなったらたぶん、互格の戦いになるはず。
男としての優位性は相手が奴に限っては「ない」。
それくらい沙絵の身体能力は高い。
本人にその気がないだけで実業団から声がかかった位にバスケの才能もあった。
姫は笑うかも知れないけど、足を止めての殴りあいでも勝てる自信がない。 それくらい奴は強い女です。
身長は171、私より2センチ低いだけ、太ってはいないが痩せてもない。
しかし、関係ないけど、パイパンらしい……
なんか、それを聞いたら急に可愛く思えたりしてるバカな弟ですを
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