おはよう姫様
終わった後に姫のを読んだので眠る前にきいてみたよ。
最初はなかなか答えてくれなくって、
「きょうはどうしたの?アレコレ聞きたがるけど、ヤッパなんか考えてるでしょ」
疑いの眼差しをされてしまいました。
「だから、何も考えてなんかいないって」
徹底的に否定。
「だってさ、今日の純のセックス、いつもとちがうよ?」
まだ疑います。
「何が?よくなかった?」
「ううん?その逆、 だから急に変だなあって」
「うん……実はね、ちーちゃんのために勉強したんだ」
「……」
「沙絵が、つか、女が女をどうやって喜ばせるのかなあってさ」
「……うん、それ、何となくわかったけど……」
「あいつに負けたくなくってさ」
「バカ、勝つとか負けるとか考えなくていいよ」
「そうなんだけどさ」
首に腕を回して耳に舌を入れられました。
クスクスと笑うと
「いーでしょコレ……こんなこともしてくれたよ?」
「なあ、おれ、勉強するから、色々教えてくれない?」
「ばか、いーよ、今日ので十分よかったよ?」
「ほんとか?」
「ね、誰に教えてもらったの?」
「あー、と……」
(しまった、その答えは用意してなかった。たしか姫がそう聞くだろうっていってくれてたのに迂闊だった)
「あ、まさか……お姉さんに?」
「ばかっ、あいつに聞くわけねえだろっ! だいいち、恋敵の俺に教えるわけねえしっ!」
妻がキスを求めます。
「こいがたきってさぁ、…… …… それもそっか、まさかね」
可笑しそうに笑いました。
「そこ、だいじなの?しりたいの?」
「うん、大事、知りたい」
「んー、……さえも、ツルツルだよ?」
言ったあと何故かものすごく顔を赤らめて恥ずかしがりました。
「そうなんだ……」
「だからさあ、なに?……こらぁ、正直に言えっ!」
私の耳たぶを引っ張って耳に囁きます。
「なあ、ホントに正直で構わないから、言って」
「なにを?」
「おれと、沙絵とどっちがきもちいい?」
「またぁ、……どうしてくらべたがるかなぁ……」
「男はさあ、好きな女を誰よりも喜ばせたいってバカな生き物なんだよ」
「聞けばキズつくかもよ?……それでも?」
「それでも……」
「きょうはね?凄くよかった……だけど、お姉ちゃんの、あ、沙絵のほうが……」
「まて、まてまて、いまお姉ちゃんっていったろ!沙絵のことそう呼んでるのか?」
妻が顔色を変えました。
「沙絵はお前のことチーって呼ぶけど、お前は沙絵をお姉ちゃんって?」
急に背を向けると拗ねて見せました。
「もーっ、今日の純は意地悪だからイヤっ!」
まだまだ私の知らないことがたくさんあるようです。
でも、姫のお陰で沙絵に対抗できる可能性も見えたよ。
頑張るから。これからも応援して下さいね。
大好きなひまり姫へ
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