なんとなく歯切れの悪い姫のようすが気になってた。
姫、本当は全部わかっていたんじゃないですか?
思い過ごしならゴメんなさい。
大して意味がないと思って書かなかったんだけど、あの女をホテルまで送って帰って来た妻は美優のお風呂上がりの身支度のあと、すぐに私の後でお風呂に入ってる。
いつもは11時過ぎに入ってるのに、(今日は早いなあ)
で、夜に泣いて拒んだ事件があった。
まず、「胸は許して」「明かりを消して」「おまんこだけにして」「今日はだめ」
何もかもが謎目いていて何もかもがパパにはわからなくてイライラしてしまった。
ひまり姫の説明と推測は説得力があって納得、
でもそのなかで「ちーちゃんはその女にやられてる」
の言葉が気になってたんです。
これって、女経験の浅いパパの心を気遣ってくれたんですよね。
嫌がるちーちゃんのブラウスを無理やり開いてわかった。
ちっちゃな膨らみの両方に、右に2つ、左に4つも赤いアザがあった。
もう大分消えかけていたけどあの日にはきっと鮮明に赤くなっていたはず。
どんなアホな野郎が見たってこれはキスマークだ。
あの女、多分ホテルの地下駐車場でちーちゃんのおっぱいを吸いやがった!
風呂に入ったってことは愛液の臭いを気にしてのことで、洗いたかった、下着も取り替えたかった、つまり、つまり、もう、ぶち殺す!
でもね、ちーちゃんに罪はないはず、
姫がいった通り、何かの弱味を握られて、脅された。抵抗できない妻をいたぶった。つま、俺への裏切りと思って、俺にさわられるのを拒んだに違いない。
そこも姫の言うとおりだと思う。 そこまでわかってた姫にはなんで胸を俺に見せられなかだたのかも気がついていたよね? だけどそれを教えるとちーちゃんを俺が責めたりして罪のないちーちゃんが苦しむのを避けたかった。
だから、「聞かない選択もあるよ」と俺に諭したんだよね。
何もかも、姫にもちーちゃんにも感謝しかないですよ。ありがとうございました。
胸を見て固まった私の様子に、血の気が退いて無表情に目を逸らして青ざめたちーちゃんを抱きしめた。
「じゅん、わたしね?……」
つらそうに話し始めようとしたので更にギュッと抱きしめて言葉を遮った。
「謂わなくていい、言いたくないんだろ?、だったら、謂わなくてもいはいから」
「じゅん、」また目に涙を一杯にしてポロポロこぼしたよ。
「過去になにがあったか知らないし、聞かない。でもね、それらがあって今のお前がいるから、今のお前が好きなんだから、過去も全部まとめて大好きなんだから」
「じゅん、、、ありがとう、、、ありがとう、」
「だいじょうぶ、泣かない、……泣かないよ?」
ビデオの画面はとんでもない天井なんか固定でうつってるけど音声だけはしっかりと拾っていた。
姫?大丈夫です。ちーちゃんはパパの愛妻ですから。
心配ありません。
美優を迎えに行く時間です、
また書きますね?
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