禁断の木の実

パパ
美波の話です。
真面目な話です。
真面目にかくね。
美波インフルダウン、今日で５日めです。

夕食前に実パパが「美波ずっと風呂に入ってないな。美波ら今日は入れそうか？」
ひまりは「トイレもやっとでまだグッタりしてんのにお風呂とかあり得ないよ、まだ吐いてるし」というと。
「いっぱい汗もかいたし、美波もきもちわるいだろうな。食後にパパが体を拭きにいってやろう。拭くだけでもサッパリするだろうし。」
ひまりは、パパの魂胆がみえみえでした。
「美波に何すんの？」
「だから、タオルで体を拭いてやるんだよ」
「体って？」
「や、全身に決まってるだろ」
「アソコ、どうすんの？」
「まだ11歳だぞ、パパが拭いたって・・・」
「もう11歳の間違いでしょ！ダメだよパパ？魂胆みえみえなんだから、大丈夫、ひまりが拭くよ！はい、話おしまいおしまい」
ということで、美波の体をひまりが拭くことになりました。
パパの話を読んだばかりのひまりの心境、解りますか？

10時までには拭きにいってあげようかと思います。
美波の容態次第ですが、もし変わらずグッタりしてたら、アソコも拭きます。
美波はひまりにベッタリの甘ったれのお姉ちゃん子です。
ソコはいい！って言うかもしれないし、拭かせるかもしれません。
もし、美波が拭かせたら・・・
パパのせいです。
ひまりに少しだけいたずら心が湧きました。
反応が見たいだけだけど、拭くのは姉ですが、アソコはアソコ。
あんまり話すとパパの気持ちが美波にいっちゃうね。
それは、許さないです。
ひまり



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