「なながお前に振られたって拗ねてるよ」
「ふるも何も七瀬から俺は何も聞いてねえし」
「ななが嫌いか?」
「いやいや、だからさ……なんで俺なの」
「なんでって、お前馬鹿か?」
「バカ!?」
「あのさ……」
姉の話が始まりました。ほぼ正確だと思います。
「おまえ、今の家の引っ越しを手伝いに来ただろ」
「行ったな」
「何往復かした時に軽トラックの隣にななが乗ってただろ」
「乗ってたな」
「おまえ、その時ななのパンツを覗いたんだろ?」
「……いや、それは……」
「わかってるよ、ななが足を開いたんだって言うんだろ?」
「いや、まあ、つい……な」
「ななはその時初めて男に女として見られたんだって」
「七瀬は姉ちゃんのネコじゃねえの」
「まあな、でも、その時のドキドキが忘れられないわけさ」
「ん、?……で?」
「だから、お前に惚れちまったわけだ」
「全然わからねえけど、姉ちゃんのネコなんだろ?」
「ん、でもさ、私がネコに育てた時に、ななはまだ小さくてさ、男にも女にも無垢だったんだよね……それが目覚めてしまった、つかさ」
「俺が七瀬に手を出して姉ちゃんは平気なのかよ」
「ななが、そう望むなら、な」
「姉ちゃんは……七瀬がかわいいんだな……」
「ばか、当たり前だろうよ……何年いっしょにいたと思ってんだよ」
「七瀬をやるから千佐子を返せとか?」
「思い上がってんじゃねえよ!ちーは私からは離れられないんだよ、ななは関係ねえよ」
「そうか……」
「だから、一回ななを抱いてやってネコから女にしてやってくれないかな」
「そのあとはどうするよ」
「だいじょうぶ、どうせお前の粗チンに呆れて2回目はななの方から断るからさ」笑いました。
「その粗チンが欲しくて誘ってきたのは誰だよ」
「姉ちゃんは特別、…お前の姉ちゃんだからさ」
納得はできないけどそんな話らしい。
まあ、話半分に聞いておきます。
信じるにはあまりにも騙され過ぎた……
もう騙され疲れてるんです。
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