なかなか書き進められないですね。
でも、とにかくあり得ない体験だったので記憶に留めるためにも丁寧に記録として残せるように書いておきたいと思うんです。
もしも面倒くさい内容だと思ったら読み飛ばして下さい。
あっという間に瑠奈をネコに調教してしまった千佐子の恐いほどの洗脳技術は彼女の歩んできた経歴で培われた超絶的なものがあるんだと思います。
到底真似なんかできない。それは千佐子の外見的な特殊性も一役買ってるんでしょうが……
観察をしていると千佐子の口が(サラダ、イコウ)と動きました。
もちろん獲物にです。
そんなことでついていく訳がないと思っていたら千佐子が席を立ってサラダバーへ向かうと私の横を通って彼女が後を追うように歩いて行ったんです。
(マジで?)驚きました。
千佐子と何気に横並びで何かを話しているように見えました。
千佐子より多分5センチは背が高いかも知れない。
後ろから見ると千佐子の方が妹みたいに見えます。
先にその子が戻ってきて後から千佐子が皿を持って戻りました。
「何を話してたの?」小声で聞くと
「私が36のおばさんだよって言ったら驚いてた」
(いやいや、そんな話で済んでる訳がねえだろ)
千佐子が立ち上がってとうとう本性を現しました。
「優美、ママねおトイレ行ってくるから待っててね」と言います。
千佐子が店の入り口近くのトイレに向かって歩きだすと後ろの方からも「ママ、トイレに行ってくる」と、
(えっ?……まさか)
私の横を通り少女が千佐子の後を追うようにトイレに向かいます。
あとは想像通りです。
10分という長いトイレからまず女の子が前髪を撫でながらトボトボと歩いて帰ってきました。
「おなかが痛いの?」と母親が心配するほど様子がおかしいんです。
少し後に千佐子が戻ってきて「優美、おうちに行こうか」と声をかけると優美の返事も待たずにバッグを持って歩きだしました。
優美を私がダッコしてレジへ向かいます。
振り返って見ると顔を紅潮させたままの少女は目を伏せてうつ向いたまま無表情でいました。
支払いが終わると車に戻るとき千佐子が優美をダッコした私の尻を叩いて「ごめんね、横取りしちゃったね」と
「おまえ、ヤバいだろ」と言うと
「ごめん、でも、じゅんくんにお土産持ってきたから」
「おみやげ?」
クスクスと笑いながら
「お、た、の、しみ」と楽しそうに笑いました。
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