そこまでして千佐子を取り戻すかな。
レズの深さはわからないけど、
どうしても父親の子供を堕ろしたくなかったという気持ちは男の俺にもわからないでもない。
お腹の子供を生みたいと泣きながら訴えて掻き出されてしまった沙絵の、何とか生ませてあげたいという気持ちも少しは理解できる。
ただ、手段が間違えている。
弟なら、千佐子も赤ん坊も可愛がって大事に育てるだろうと思った、そこまではまだいい。
問題なのは千佐子とのレズ関係を続けながら、と言うところだ。
そこからすぺてが壊れて悪事が発覚し泥沼化している。
千佐子は俺という男が必要なんだろうかと思う。
俺に優美を任せて沙絵の元に行くという選択肢はあるのだろうか……とね、
それなら、優美のために、優美を手元に置くために千佐子は
千佐子は諦めてもいい。
それで八方が収まるなら神様の贈り物を手放してもいいです。
でもその代わりその贈り物から生まれた新たなこの小さな天使は、この宝物は何があろうとも手放したくないです。
美味しいものを食べたときに見せる笑顔、イタズラをした時のおすまし顔、寂しいと甘える嘘泣き顔、無垢な寝顔、小さく怖いほどに華奢な体、何もかもが愛らしく愛しくて可愛くて、こいつがいれば他には誰も要らないと思えるんです。
自分の遺伝子はなくてもいいです。
俺の側にいてほしいんです。
この子を得るために千佐子に出会い、苦しんだと思って千佐子は諦めてもいいです。
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