「こんなに近くにいるのに会ってあげられない
ごめんなさい」
瑠奈はもう自分の虜に私がなっていると思い込んでいます。
いつでも隣のオヤジは自分の体を欲しがっていると……
千佐子の言うように本当は自分がパパにされたいのを私のせいにして正当化している。
もっともそれくらい私は本気の愛撫で幼い瑠奈に狂うほどの快感を味会わせてしまったと言うことです。
それはすでに後戻りできない純然たる事実です。
姫の進言を聞かなかったパパの自業自得です。
視姦だけにしとけばよかったのに、最近のパパは手を出してしまうんです。
こないだのジーパンの子のお尻に触ったのも以前のパパなら絶対にしない行為です。
確かにあの子からわざと触らせようとしていました。
不自然にお尻を突き出して私をチラ見したんですから。
瑠奈だって明らかに私を誘惑したんです。
近頃の子どもはこわい?
だけど成人の関係とは違い相手が子供の場合はどちらが先に誘惑したかなんてのは意味のない事です。
大阪の少女の事件のように男が一方的に幼い可哀想な女の子を拉致誘拐し性的暴行を働いたことにされているように……
わかっていながら性的な興奮を押さえ切れませんでした。
32にもなったオヤジが11の子供の誘惑に勝てなかった情けない結果です。
千佐子とやらされた男の子は千佐子よりも大きいそうです。
完全に調教されていて18の女の言いなりだと言います。
「じゅんくんのより味が薄くてフレッシュな感じ」
彼の精液を女に口移しで飲まされた時の味を笑って言うんです。
まさにモンスターてす。
姫の言うとおり何を企んでいるか常識では計れません。
田尻だって千佐子の方から仕掛けたに違いないし、千佐子と性的に関わった男たちはみな千佐子の特殊な外見と恐ろしいほどの誘惑に勝てなかった結果なんだと思います。
実の父親と肉体関係になったのも一概に父親が悪いとは言い切れない。
確かに幼い娘に両親ののセックスを故意に覗かせるという不埒な行為が全ての始まりだったかも知れないけど優美を妊娠する経緯はどちらが悪いのかは決められないように思います。
どちらにせよ優美には毛の先程の罪もない話です。
私と沙絵がこの世に生まれてしまったことにまるで罪がないようにです。
優美は心配になるほど眠っています。寝不足なんです。
何度もなんども夜中に悪い、恐い夢を見たといって目を覚ますんです。
その度に私を叩いて起こして助けをもとめるんです。
そして眠るまで背中を撫でてあげていました。
私が優美の体に触れている間は悪い夢を見ないことに気付いたのでそれからは眠らないように優美の体に触れ続けていました。
明け方に一度目覚めた時、おでこにキスをしてあげるとずっと私が守っていたことを知っていたようで小さな声で
「ぱぱ……ありがと……」って
とんでもないです。
こんな思いをさせてしまって本当にごめんね。
涙があふれました。
それは寝言のようにまた目を閉じると優美は眠ってしまいました。
優美のいつもの甘い体臭を吸い込みながら滑らかな手触りの髪をそっと撫でて寝かせてあげました。
この天使だけは守ってあげないと、
誰と誰がどうして生まれたかなんてこの子にとっては何の関係もない話です。
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