「じゃあ、行ってくるね」
朝、家を出るときにいつものように千佐子の手を取って一言かけました。
姫のおかげでシレッとした夫婦関係から濃厚love夫婦に変貌してからずっとこうしてます。
いや、そんなことはいいんですけど、帰ってから言おうかと思っていた事を言ってしまいました。
「あのさ、」
「ん?……なに?」妻が小首を傾げます。
「おまえさ、」
「うん」
「白のさ……」
「ん?」
「ニーハイ、とか持ってるか?」
「ニーハイって、ソックス?」
「うん、」
「ないよ、黒のはあるけど」
「ん、それは知ってるけど」
「……んー、、、そういうことね?」何かに気がついた様子でした。
「どういうこと?」逆質問すると、さすがに我が女房です。わかってるようでした。
「赤いランドセルとだと可愛いかもねー」ニヤニヤ……
「ん、まー、そういうことだな」少し照れました。
「わかった、用意しとくね?……だからお仕事頑張ってきて」手を振ります。
「おーっ、」握りこぶしを返すと
「もー、ばか、」腕組みをして笑い嬉しそうでした。
姫の提案を100パーセント受け入れます。
駅弁、
いかに千佐子が軽いとはいえ、体力をつけておかないとね。
あと、昨日みたいに漏らさないように、事前に一回忘れずに抜かないと、
あー、その前にランドセルだっ!
優美にはまだ早いし、ジジババが買うって今から言ってるから買うわけにもいかねえしなあ~
考えねば!
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