瑠奈と接していると彼女達の恐ろしい実態がわかってくる。
日本社会全体で少女達を守ろうとしているが少女達の肉体と性的な早熟に追い付いていかない。
守ろうと閉じ込めれば閉じ込めるほど子供たちは溢れ出る自分の肉の求めを封じ込めずに城壁の抜け穴から這い出していく。
その最も外側にあり鉄壁であるはずの学校が実は最も危険な場所となっている。
少女たちは知恵も金もない幼いクラスメイトではなく包容力があり経済的に高く最も長く関与する学校生活でも多くのメリットをもつ大人に求めるのだ。
下着の露出やイヤらしいコスチュームが大人の男を簡単に自分への目を引き付けることを知っている。
「先生」である。
瑠奈の証言からクラスの分かっているだけだも二人の女子が教頭先生と体の関係を持っていると言う。
その教頭は他の学年やクラスの子供にも手を出して「いるらしい」との事だが子供達の間で噂になってる以上いずれは近いうちに検挙されるに違いない。
「瑠奈は大丈夫なのか?」と聞くと
「かわいくねえから」と笑って答える。
「いつもそう言うけど可愛いしスタイルもステキだし」
「そんなん言ってくれるのパパだけ……みんなもっと可愛いくて足だってきれいだし胸だって大きいし」寂しそうに笑うのがなんとも可愛らしい。
「そうなんだ、でもパパは瑠奈の可愛らしさは普通じゃないと思うけどな」
「それってホレタヨワミでしょ」笑った。
「おお、難しい言葉を知ってるな……確かにそうかもな」
私に寄りかかって頭を胸に押し付けながら
「パパがそう思ってくれるなら瑠奈、それでいい」
瑠奈のその言葉と甘い香水の香りが心に染み込んでくるようだった。
寄せてきた肩を抱いて顔を近づけるとちゃんとそれを理解していて瑠奈も顔を上げる。
小さく柔らかな唇に重ねると舌で歯を抉じ開け逃げようとする瑠奈の舌を無理やりに吸い出して唇で強く押さえ込むと瑠奈が腕を私の腰に回した。
苦しく切なげな荒い瑠奈の鼻息を感じながら長いながいキスをした。
初めて瑠奈の体を愛撫した後の話だ。
あの日から瑠奈にとって私は「自分の男」の位置づけになったのだろう。
そして私の膨れ上がった男根を膣に受け入れたその時からは「愛人」……いや、むしろ千佐子以上の女としての存在である事をアピールしてくるに違いない。
そして、千佐子を私から排除できないと知ったとき……
きっとレジスタンスとなって私を告発する事だろう。
そして私は社会から厳しい制裁を受け、取り巻く全ての者を不幸にするに違いない。
私はあらゆる意味での多重人格者、
平たく言えば自覚ある「精神障害者」なのだ。
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