お隣との合同X'masパーティーは優美も楽しかったようだ。
瑠奈お姉ちゃんと手作りのX'masカードの交換や瑠奈のママから特大の柴犬のぬいぐるみをプレゼントされて大喜びだ。
「こんなに喜んで貰えるとこっちが嬉しくなるよねぇ」と奥様も満足気である。
今夜はサンタさんも来る予定だ。
瑠奈手作りのパエリアはやはりなかなかの出来で皆に美味しいと誉められて盛んに照れていた。
時折私と目が合うと慌てて目を逸らす事が頻繁にあるのでやはり母親に私との事を感付かれないように気を使っている様子だった。
コスも 白のセーターに下は黒のジャージ。太い白のラインが入っていて肌の露出は全くない瑠奈にしてはかなり地味なものだ。
それでも相変わらずスマホをいじりながら足を高く組んでは母親から膝を叩かれたりしていた。
LINEを送った。
「瑠奈の料理はヤッパリうまいな、感心したよ。見映えのセンスもいいし今日はありがとね」
直ぐに返してきた。
「ホント?うれしい
パパがほめてくれたらそれだけでいいです」
「明日から冬休みだね」
「ちがうよ、金曜日からだよ」
知らなかった。日本全国みな明日から休みだとばかり思っていたので少しだけ驚いた。
「パパやっぱりまだ体調悪そうだけど大丈夫」
「大丈夫だよ、こないだのスムージーも旨かったよ、また作ってくれる?」
「わかった、また二人であえるときに持ってくね」
(いや、それは……ヤバいかも……)
「じゃあ明日も学校ならもう寝たほうがいいよ、パパも寝るから」
慌てて誤魔化すと意外にあっさりと返してきた。
「うん、おやすみなさいパパ」
「おやすみ瑠奈」
深みに足を取られた感がおし寄せてくる。
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